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木村拓哉主演『未来への10カウント』第1話感想「月」と「太陽」
木村拓哉主演というだけでなく、「いつ立ち上がるのか!」というストーリーは、「その時がいつ来るのか!」とワクワク期待して見てしまいます。
映画『ロッキー』のロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)がチャンピオンに挑戦する時、ジョギンングで公園の高台に上がり、両手を天に上げるシーン—ここで『ロッキー』の誰もが知っているテーマ音楽が流れます。
ここからロッキーの怒涛のトレーニングが始まり、不屈の精神で試合を戦うロッキー! 最後に恋人の名『エイドリア~ン』までは、感動の連続でした。
『未来への10カウント』の桐沢祥吾(木村拓哉)の最初の顔がムクんだメイクも、なんとなく、ロッキーの顔を思い出してしまいました。その顔がいつ凛々しくなるのか、期待して見ましょう。
『未来への10カウント』のストーリーの早い展開にスッキリ
「いつ立ち上がるのか!」「その時がいつ来るのか!」を考えると、ふつうはドラマシーズンの半分過ぎてから。
しかし、『未来への10カウント』では、主人公・桐沢祥吾(木村拓哉)が立ち直るのはシーズン半ばになってからではなく、そんな単純なストーリーではないので、さすがだなと感じました。
今回はTVLIFE(テレビライフ)インタビューでも木村拓哉さんが答えているように、主人公・桐沢祥吾は"月"で、周りが"太陽"なのです。
木村拓哉「今の時代の社会背景も含めたリアルさを逃げずに演じたい」
実は初期の構想では、桐沢は熱量の熱いキャラクターという設定だった。しかし、木村さんと福田さんのディスカッションの中で、今の時代の社会背景も踏まえて現在の人物像へたどり着いたそう。
※【福田靖】『HERO』シリーズや『CHANGE』の脚本家
「単に汗臭いだけのドラマにはなりません(笑)」
「福田さんと話をしていて"今、僕らを取り巻く現実をどの程度作品に取り入れるのか"という課題にぶつかったんです。
今の時代のリアルの色って何色なのか。その色を作品に交ぜるかどうか。交ぜるとしたら、どれくらい交ぜるべきなのか。
そういう根本的なところから話をしました。"今の時代だからこそ、そんな色は見たくない"という声も少なくないかもしれません。でも、気がめいるような社会背景も含めて桐沢のリアルな部分なので、そこは逃けずに演じたいです」
これまでにない役柄で新境地に挑む木村さんについて、福田さんはこう語っていた。
「驚いたのは、今までは木村さんが"太陽"で、周りの登場人物たちは"月"だったのに、今回は木村さん自ら"月"になりたいと思っていらつしゃったこと。自分の口からはそうおっしゃいませんでしたが、僕は木村さんとの会話の中でそう解釈しました」
そんな福田さんに、木村さんも全幅の信頼を寄せている。
「福田さんのそのコメントを拝見したとき、僕のことをそういうふうにとらえてくださっていたのか、と思って。月ならば、月としての満ち欠けがあるはず。全話を通じてではなく、1話の中における満ち欠けを作っていけたらいいのかなと思っています」
このように、第1話でも思った以上にスとーリーが展開しました。1話の中における満ち欠けが十分あったわけですね。
第2話の展開が楽しみ!
木村拓哉主演『未来への10カウント』オフィシャルサイト
https://www.tv-asahi.co.jp/10count/
かなりの熱血感を持った折原葵先生(満島ひかり)が面白い
一見真面目風な先生に見えましたが、騒いでいる生徒たちをいきなり叱咤した時は、けっこう熱い先生なんだと感じました。今後、桐沢祥吾(木村拓哉)とはどういう関係になっていくのか、楽しみですね。
松葉台高校の国語(古文)教諭で、ボクシング部顧問。8歳の息子を持つシングルマザー。押し付けられる形で顧問になったため、気持ちは完全に後ろ向きであったが…。真面目でまっすぐ、さらには知らないことがあると気が済まない性格ゆえ、まるで興味のなかったボクシングに対しても好奇心が湧き上がることに! と同時に、生徒たちの熱い気持ちに触れ、ボクシング部に肩入れするようになる。また、ボクシング部のコーチに就任した桐沢祥吾とはたびたび反発し合うが、次第に心が惹かれていき…!?