みどりvs久我、いよいよクライマックス!
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倉科カナ『寂しい丘で狩りをする』原作より面白くなった3つの理由
倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』が、いよいよ[最終章]を迎えます。第6話で、死んだはずの久我(竹財輝之助)が生きて帰ってきました。死んだと思っていたみどり(倉科力ナ)は茫然とします。
これは現実か? 幻か?
『寂しい丘で狩りをする』原作では、みどりvs押本(丸山智己)が最後の戦いでした。しかし押本は単純な性格でバカですので、クライマックスにはふさわしくありません。
みどりが最後に狩りをするなら、久我こそふさわしい。
『寂しい丘で狩りをする』最後の狩場、みどりvs久我
- 狩られる側から狩る側へ
原作では、みどりは子供をみごもって探偵を引退するハッピーエンドでした。ハッピーエンドを迎えるように、みどりはそんなに強い設定ではありません。しかしドラマのみどりは、最初から強い反撃の意志を持った強い性格です。DVを久我から受けていたので、根本的な原因—久我を殺す意志を持っていました。狩られる側から狩る側への転身です。 - 最後の狩場は、みどりvs久我
みどりは押本を自宅に招き、殺しました。これで最後かと思った時、死んだと思っていた久我が現れます。
これは現実か? 幻か? ドラマでは原作のように久我を簡単に死なせませんでした。この原作の変更には、拍手を送ってもいいのではないでしょうか。押本がラスボスでは、あまりにも小さすぎますから。 - 主ストーリーと関係ない余計な情報がないのでスッキリ!
野添敦子(久保田紗友)の映画フィルムを修正したり、その映画を発表したりする職業を司書に変えました。その結果、原作では説明しなければならない情報をカットできました。また古い映画関連の、小津安二郎が戦地で山中貞夫と会った話などもカットできました。すっきりストーリーが進むのです。(辻原 登、謝)
押本(丸山智己)と久我(竹財輝之助)の異常さと執拗さ
ドラマ『寂しい丘で狩りをする』では、押本(丸山智己)と久我(竹財輝之助)が、これでもか、これでもかと迫ってきます。
押本(丸山智己)は、原作どうりの単純でバカな人物像です。
一方、原作ではあっけなく病気で死んでしまった久我(竹財輝之助)は、原作以上の異常さと執拗さで生き帰り、みどりに迫ります。第7話での予告編の久我の顔を見てください。
久我に対するみどり(倉科カナ)ですが、一人では荷が重すぎます。押本にレイプされた野添敦子(久保田紗友)が力になれればいいのですが、彼女は何の役にも立ちません。あまりにも普通の女の子にすぎないのです。
第6話では、みどりを助けるために恐れている押本(丸山智己)に会いに行ったのはいいのですが……。いかんせん、ナイフを持って行っただけで、何の考えもありません。簡単に押本に倒され、殺されそうになります。またまた、みどりに助けられる羽目になりました。
終わりに
倉科カナ主演ドラマ『寂しい丘で狩りをする』が、原作より面白い3つの理由を考えてみました。
- 狩られる側から狩る側へ—みどりの殺すという意志
- 最後の狩場には、みどりvs久我か!
- 主ストーリーと関係ない余計な情報がないのでスッキリ!
ドラマは、あと数回で終わりです。この後どういう展開になるかわかりませんが、狩られる側から狩る側へというハッキリした設定がよかったのではないでしょうか。
みどりを演じている倉科カナさん、弱々しく見える時もありますが、最後にスカッとさせて下さい。