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映画『Red-レッド』間宮祥太朗・真を原作から読む

(2020年2月10日記)

結婚前、塔子の夫・真と父親の電話

「男親のいない娘なんて、結婚に対して明るいイメージを抱いてないんじゃないか。苦労して育ってる分、おまえと価値観が合うとも思えないぞ」

私(塔子)が沈黙している間に、夫は両親をなんとか説得して、会う約東を取り付けた。そして電話が終わると、夫が私に言ったのだ。唖然とするような一言を。

「せっかく東大出の学者っていう肩書で親が納得してくれたのに、行方知れずっていうと印象が悪いし、世間体も良くないから。今でもたまに交流があるくらいにしてくれ」

夫を「真君」と呼ぶ塔子の証言

「ほかの女性社員も、小鷹さんはキャバクラ通いしてるから嫌だ、て言ってたし」
「あー、たしかに通ってそうだなあ。なにが楽しいんだろうな、あんなところ」
「真君は、そういうところには興味ないの?」
「興味ないよ。風俗だって、俺、行ったことないしさ」

この人は、すごく子供っぽいところもあるし、迂闊だけど、その分、誠実だ。だから安心できるし結婚した。鞍田さんとは、何もかも正反対。

私は首を傾げつつも、内心圧倒されていた。夫は鈍感な分、なんの抵抗もなく単純に物事を見て決めつけたりするので、かえって真実を突くことがある。

こんなこと言える筋合いじゃないけど、最近の私は急に髪型や化粧を変えたり上の空になったり、あきらかに様子がおかしくて、もっと疑われてしかるべきだと思う。ここまで妻の異変に気付かないのもどうかしてる。

どんなに優秀な大学を出ていても、一流企業に勤めていても、夫はどこか世間知らずなのだ。だからこそ屈託なく私を選び、結婚と同居を実現させて、たくさんの問題に気付くことなく平和に暮らしていられるのだと思う。

私はとても腑に落ちた。この人は、結婚という制度にとても向いている人なのだ。ある面ではひどく偏っているけれど、ある面ではとてもまっすぐなのだ。どんなに色気があっても、女性の気持ちが分かっても、結婚という舞台においては、こういう誠実さほど強いものはない。

【Red-レッド】真君語録

「俺は正直、塔子の過去もあんまり知りたくないし、俺の過去だって結婚した奥さんに話すようなことじゃないと思っているけど」

「でもちょっと不思議な感じよね。小さいときの真が女の子の格好してるみたいで」
「おふくろ、俺がいつも女の子に間違えられてたって言ってたじゃん」。夫がどことなく誇らしげに言った。

「娘が可愛すぎてさ。ねだられるとなんでも買ってあげたくなっちゃうの。よくないよな」

「やっぱり結婚したからには、妻と娘が美味しいもの食べて、生活の心配なんてしないで暮らせるようにしなきゃって思って」

「だってさー、塔子、毎朝びしっとした格好で出て行くじゃん。やっぱりそういう姿って椅麗だし。なのに俺が帰って来ると、ちゃんと奥さんに戻って料理したり翠の面倒見てるだろう。そのギャップがいいんだよなー」とセックスを迫る真君

真君に対する小鷹の証言

「だってすげえ子供ぽかったじゃん。あういう童貞マインドって、男社会ではそれなりに受け入れられるし信頼されるけど、女の人なんてべつの生き物じゃん」
(塔子)ああなんて失礼なんだろう、と思いながらも、図星すぎて白旗を掲げたいくらいだった。
「童貞には分かんないよ。塔子ちゃんみたいに一見清純派なのに隠れこじらせ系のことなんて」

「結婚って、そういうもんじゃないでしょう。塔子ちゃんのことなんて全然尊重してないじゃん。相手の生い立ちごと肯定できずになにが旦那だよ。すげーむかつく話だな」

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間宮祥太朗〈プロフィール〉

日本の男性タレント、俳優。
【生年月日】 1993年6月11日 (年齢 26歳)
【生まれ】神奈川県 横浜市
【身長】 179 cm
【血液型】 O型
【事務所】トライストーン・エンタテイメント

中学生時代に主婦の友社『Hana-*chu→』にて読者モデルとして活躍
2008年 日本テレビ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生』日置祥太朗役で俳優デビュー。
2016年 讀賣テレビ『ニーチェ先生』でドラマ初主演。
2017年 『お前はまだグンマを知らない』で映画初主演
2019年『俺の話は長い』第4話・第7話・最終話
2020年『僕はどこから』
2020年『ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵』

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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。