『マトリックス レザレクションズ』Amazonで視聴

映画『マトリックス レザレクションズ』を映画館で見たのが、2021年12月24日(金)でした。

キャストですが、ネオトリニティーは『マトリックス』前三部作と同じで、キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスです。しかし、モーフィアスローレンス・フィッシュバーンではなく、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世です。エージェント・スミスヒューゴ・ウィービングではなく、ジョナサン・グロフです。どちらも、若返っています。

また、モーフィアスは実体のある人間ではなく、マトリックス内のエージェントを、現実の物質で構成しています。マトリックスの中では普通の人間に見えますが、現実世界では粒子状の集合体になります。

あらためて Amazon Prime Video (10/31)で『マトリックス レザレクションズ』をじっくり視聴してみると、前三部作のシーンも説明カットとして挟まれていて、よく分かるように作られています。でも、1回見ただけでは分からない人の方が多いことでしょう。

このページですが、『マトリックス レザレクションズ』のクライマックスだけを取り上げています。

マトリックス レザレクションズ

トリニティーが飛んだ!彼女は救世主か?

トリニティーの体の奪還クライマックス

(ネオがマトリックス から解放され、アイオに向かうまでは省略)

アノマリウムのポッドから解放されたネオが、バッグス(船長)たちに連れて行かれた場所はアイオでした。新しいザイオンともいうべき聖地で、指導者はあのナイオビでした。

ネオはトリニティーの体の奪還をナイオビに頼みますが、彼女はアイオの存続を優先するため断りました。マトリックスに関わると何らかの弊害が出てくると考えたようです。

その後、ネオはマトリックス内のトリニティーに会いに行って、現実を教えようとします。しかし、夫と2人の子供がいるティファニー(トリニティー)は、まだ覚醒しません。

そこに、マトリックス の前管理者アーキテクトに代わったアナリストが姿を現し、ネオを脅します。マトリックスに戻らなければ、トリニティーを殺すと。ネオはアナリストの力の前に、マトリックスに戻ることを決断します。

そこに、かつてのエグザイルの娘サティから、ナイオビに連絡が入ります。

ネオとナイオビたちは、サティからトリニティーの体の奪還方法と計画を教えられます。トリニティーの体はアノマリウムのポッドにあります。このアノマリウムは、ネオとトリニティーだけのために造られました。

サティは、かつて父親からアノマリウムの設計図を渡されていたのです。
「父はアノマリウムの目的を知り、設計図を内緒で私に送ってきた。アナリストはそれを知り、両親を消したのです。クジャクがいなければ私も……悲しみを忘れた日はない。この日が来るのをずっと祈ってきた」(クジャクとは生物のエイのような乗り物のです)

ですから、サティは『マトリックス レボリューションズ』で死んだネオとトリニティーが生かされていることを、当初から知っていたのです。

しかし、たとえトリニティーの体を解放できるとしても、最終決断はトリニティーに任せることにしました。彼女がマトリックスを選ぶか? 現実を選ぶか?

こうして、ネオはアナリストとの最後の交渉の場、カフェ『SIMULATTE』に向かいます。

一方、バッグスやモーフィアスたちは、アナリストに知られないよう、トリニティーの決断を信じ、マトリックスから切り離す計画を進めます。

カフェ『SIMULATTE』前のネオの握った拳、そのシーンは『マトリックス レボリューションズ』での最後のスミスとの戦い、その前と同じようなシーンでした。クライマックスへの緊張が高まります。

ネオvsアナリスト。そして、スミスは……

カフェ『SIMULATTE』内には、大勢の警官がいます。カフェに入るネオ。ネオの仲間たちもやって来ました。トリニティーの体の奪還計画を知らないアナリストは、椅子に座ったまま自信満々に口を開きます。

アナリスト「おかえり」
ネオ「彼女と話させてくれ」
アナリスト「ティフのことか? こっちに戻れば好きなだけ話せるぞ。チャド(ティファニーの夫)が黙ってないけどな」
ネオ彼女が俺に残りたいと言えば、お前の勝ちだ
アナリスト「本当か」
ネオ彼女が俺を望んだら、俺たちを自由にしろ
アナリスト「なぜそんな愚かなことを」
ネオ「俺を連れ戻そうとしたら、船の仲間がプラグを抜く。マトリックスが大事ならのむしかない」
アナリスト「プラグを抜かない保証はない」
ネオ「俺たちを自由にする保証も」
アナリスト「いいだろう、試すのは面白い。ティフに聞こう」

こうして、バイクに乗ったティファニー(トリニティー)が、カフェ『SIMULATTE』にやってきます。

「もう遅い」一度はマトリックスの家族を続ける決断をしたトリニティー。ネオが警官たちに取り押さえられる姿を見てティファニーからトリニティーに覚醒します。直後、カフェは大乱闘の場に変わります。

その頃、アノマリウムでは、トリニティーの決断とともに、体はマトリックスから切り離されました。体が無事に船に到着した時、サティは「よくやったわ、船長(バッグス)」と。その後「奇跡を待つだけ」と呟いていました。はたして奇跡とは?

戦うネオとトリニティーを見ていたアナリストは「マズいぞ! 彼女を破壊しろ」と言います。多数のセンチィネルがアノマリウムに入り、トリニティーのポッドに群がります。しかし、時すでに遅し。トリニティーのポッドは空で、体は連れ去られた後でした。

多くの警官に抑えられながらも、ネオとトリニティーは手を取り合おうとします。二人が手を取り合えばすごいエネルギーが放出されます。アナリストは「止めろ!」と叫びますが、二人が手を取り合った瞬間、アナリストも多くの警官も吹っ飛びます。

「まだ終わってないぞ」とアナリスト。「スウォーム起動」

トリニティーとネオを助けるスミスの目的は?

そこにスミスが現れ、アナリストの頭と体を打ち抜きます。
予定外の協力は終了」と話しはじめ
「わたしと君の違いは……誰でも君になれるが、私は誰にもなれる」
サングラスをかけ、一般の男に変身するスミス。彼の目的は、マトリックスを支配することです。ネオとトリニティーは邪魔になります。

船内にいたセコイアが、「何だ? マズい! 逃げろ」と指示します。

カフェ『SIMULATTE』から外に出るネオとトリニティーと仲間たち。
スミスに操られた多くの群衆(スウォーム)がネオと仲間たちに襲いかかります。トリニティーはバイクに乗って、ネオを乗せ走り出します。

群衆だけでなく、ビルの高層で寝ていた男たちが人間爆弾となって落ち、ネオたちを襲います。また、2機のヘリコプターも襲ってきました。

「ネオ、乗って!」
トリニティーのバイクの後ろに乗っネオは弾丸や襲ってくる車を掌で防御します。しかし、仲間を助ける余裕はありません。
仲間たちは絶対絶命の危機に。そこにトリニティーの体の奪回作戦から帰っていたバッグスたちもマトリックスに入り救出にあたります。

ネオとトリニティーは大乱闘の後、ビルの屋上まで逃げてきました。追手も上がってきます。2機のヘリコプターも2人に照準を当てます。1機のヘリコプターの砲撃を交わし、もう一機にあてたネオ。しかし、ヘリの爆発で、気を失ってしまう2人……静けさだけが残ています。

トリニティーが飛んだ! 救世主だ!

やがてトリニティーが気づくと、美しい夜明けでした。
「きれい」とトリニティー。ネオも目を覚まし、そばにやって来ます。
「これを覚えている。私たちのことも」2人は朝焼けをバックにキスをします。

「わたしの夢は、ここで終わった」と、トリニティー。彼女は、乱闘からここまでのシーンを夢で見ていたのです。
トリニティー「戻れない」
ネオ「戻らない」

さらなる追手もやってきました。ネオとトリニティーは手を取りあい走りだすと、ビルの屋上から飛びます。

船員たちは固唾を飲んで「飛べるか?」と心配します。

2人は落ちませんでした。
ネオ「俺じゃない、君なのか?」
トリニティーが救世主になった瞬間です。

そこにまたしてもヘリコプターがやってきましたが、「バイ(bye)」とトリニティーは言い、空に高く飛び去りました。

この後、次の「エピローグ」になります。
スミスはもう出てきません。彼はどこへ行ってしまったのでしょうか?『マトリックス レザレクションズ』の続編があるのでしょうか?

『マトリックス レザレクションズ』エピローグを再現

ネオ・トリニティー・アナリストネオ・トリニティー・アナリスト

ある日、アナリストの部屋が爆発します。そこにトリニティーが飛んできます。ここにはネオがいましたので、爆発はネオが起こしたのかもしれません。

アナリスト「実にドラマチックだ」
トリニティー「"ティファニー"?」
アナリスト「個人的なジョーク、ふざけただけさ」
トリニティー「ふざけた?」
(顔に蹴りを入れる)
トリニティー「どう?」
アナリスト「分かったよ、痛いな。嫌いな名前にしては、従順なメス犬だったな」
(喉を切り裂く)
ネオ「そのくらいは当然」
(トリニティーが喉を元に戻すと)
アナリスト(ネオに)「よく躾けとけ」
(トリニティー、ピンタの後、手のでアナリストを壁に押し倒す)
トリニティー「子供を使った罰」

ネオ「聞きたいこと、なぜリセットした?」
「スーツどもだ。君らのコードがなきゃ、リセットは無理だ」
トリニティー「あなたが生き残れたのは?」
アナリスト「システムを知っている、人間を知っている、君たちのことも。今は爽快な気分だろう、勝ったんだからな。で、何だ? ここへは交渉に来たのか? すべてのカードを握った気でいるんだろう。好きにやればいい、この世界を作り直せ。空を虹で彩れ。だが忘れるな。"羊のような人々"はなくならない。この世界が好きだ。こんな感情は望まない。自由も権利も求めない。従順で支配されたい。慰めと安心が欲しい。君たちもポッドの中で、孤独な眠りに戻ることになる、彼らのように」

(トリニティーとネオ、見つめ合い微笑む)

ネオ「交渉に来たんじゃない」
トリニティー「作り直しに行くとこ」
ネオ「少し手を入れる」
トリニティー「空を虹で彩るのはステキ」
ネオ「自由な心を思い出させる」
トリニティー「すぐ忘れちゃう」
ネオ「彼(アナリスト)のせいだ」
トリニティー「ほんと」
ネオ「よく考えてもらおう」
トリニティー「始める前に、お礼を言いに来たの」
ネオ「諦めていたものが手に入った」
アナリスト「それは何だ?」
トリニティー二度目のチャンス

トリニティーとネオはサングラスをかけ、一緒に飛び去ります。ネオは飛行能力を取り戻していました。

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終わりに

最後、スミスはどうなったか?

見逃したのかもしれませんが、よく分かりませんでした(謝)。トリニティーが救世主のようになってしまい、ネオも完全復活しては、スミスは勝ち目がないと判断したのでしょうか。

人間に戻ったトリニティーとネオは、スミスにとっては短い命です。なぜなら、スミスはプログラムが消去されない限り、永遠に生きられるからです。ひっそりとトリニティーとネオが死ぬのを待っているのかもしれません。

『マトリックス レザレクションズ』の続編?

英Empireのポッドキャストに出演したキアヌ・リーブスは、『マトリックス』シリーズの続編の可能性について質問され、こうコメントしたそうです。

「もし僕が投票するとしたら……、というか、一票を投じるなら、僕は、ラナ(・ウォシャウスキー監督)は再び『マトリックス』を作らないと思う」

また、プロデューサーのジェームズ・マクティーグも米Colliderとのインタビューで、『マトリックス レザレクションズ』の続編の予定がないことを認めているそうです。

ここに、『マトリックス』は完結したと言えそうです。