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『マトリックス レザレクションズ』トリニティーが飛んだ!

映画『マトリックス レザレクションズ』のクライマックスは、トリニティーが救世主として覚醒し、彼女の現実世界での体を奪還する壮大な作戦が描かれています。

ネオとアナリストの激しい対決、そして謎めいたスミスの登場が緊張感を高める中、追手から逃れるネオとトリニティーは手を取り合い、ビルの屋上から飛び降ります。

その瞬間、ムネモシュネの船員たちは固唾を飲み、「ネオは飛べるのか?」と息をのむ展開に。そして訪れる、衝撃の瞬間!

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『マトリックス レザレクションズ』トリニティーが飛んだ!

本記事では、『マトリックス レザレクションズ』のクライマックスに焦点を当てて紹介しています。

映画『マトリックス レザレクションズ』は終盤に入り、マトリックスの中では、トリニティが本来の自分に気づき、壮絶な戦いのクライマックスが始まります。

一方、現実の世界ではトリニティの体奪回作戦が進行します。

アナリストの手下に追われ、ビルの屋上でヘリの攻撃を受けるネオとトリニティ。

美しい夜明けでした。やがて気づたトリニティーがつぶやく「きれい」。
ネオも目を覚まし、そばにやって来ます。
「これを覚えている。私たちのことも」2人は朝焼けをバックにキスをします。

「わたしの夢は、ここで終わった」と、トリニティー。彼女は、乱闘からここまでのシーンを夢で見ていたのです。
トリニティー「戻れない」
ネオ「戻らない」

さらなる追手もやってきました。ネオとトリニティーは手を取りあい走りだすと、ビルの屋上から飛びます。

ムネモシュネの船員たちは固唾を飲んで「(ネオは)飛べるか?」と心配します。

誰もがここで、ネオが飛べるはずと思ったことでしょう! 2人は落ちませんでしたが飛べたのはネオではなく、トリニティーでした。
ネオ「俺じゃない、君なのか?」
トリニティーが救世主になった瞬間です。

そこへまたしてもヘリコプターがやってきましたが、「バイ(bye)」とトリニティーは言い、ネオを引っ張り上げ空高く飛び去りました。

トリニティーの体の奪還クライマックス

(ネオがマトリックス から解放され、アイオに向かうまでは省略)

アノマリウムのポッドから解放されたネオが、バッグス(船長)たちに連れて行かれた場所はアイオでした。新しいザイオンともいうべき聖地で、指導者はあのナイオビでした。

ネオはトリニティーの体の奪還をナイオビに頼みますが、彼女はアイオの存続を優先するため断りました。マトリックスに関わると何らかの弊害が出てくると考えたようです。

その後、ネオはマトリックス内のトリニティーに会いに行って、現実を教えようとします。しかし、夫と2人の子供がいるティファニー(トリニティー)は、まだ覚醒しません。

そこに、マトリックス の前管理者アーキテクトに代わったアナリストが姿を現し、ネオを脅します。マトリックスに戻らなければ、トリニティーを殺すと。ネオはアナリストの力の前に、マトリックスに戻ることを決断します。

そこに、かつてのエグザイルの娘サティから、ナイオビに連絡が入ります。

ネオとナイオビたちは、サティからトリニティーの体の奪還方法と計画を教えられます。トリニティーの体はアノマリウムのポッドにあります。このアノマリウムは、ネオとトリニティーだけのために造られました。

サティは、かつて父親からアノマリウムの設計図を渡されていたのです。
「父はアノマリウムの目的を知り、設計図を内緒で私に送ってきた。アナリストはそれを知り、両親を消したのです。クジャクがいなければ私も……悲しみを忘れた日はない。この日が来るのをずっと祈ってきた」(クジャクとは生物のエイのような乗り物のです)

ですから、サティは『マトリックス レボリューションズ』で死んだネオとトリニティーが生かされていることを、当初から知っていたのです。

しかし、たとえトリニティーの体を解放できるとしても、最終決断はトリニティーに任せることにしました。彼女がマトリックスを選ぶか? 現実を選ぶか?

こうして、ネオはアナリストとの最後の交渉の場、カフェ『SIMULATTE』に向かいます。

一方、バッグスやモーフィアスたちは、アナリストに知られないよう、トリニティーの決断を信じ、マトリックスから切り離す計画を進めます。

カフェ『SIMULATTE』前のネオの握った拳、そのシーンは『マトリックス レボリューションズ』での最後のスミスとの戦い、その前と同じようなシーンでした。クライマックスへの緊張が高まります。

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ネオvsアナリスト。そして、スミスは……

マトリックス レザレクションズ

カフェ『SIMULATTE』には、大勢の警官が配置されています。その中にネオが入り、やがて仲間たちも合流します。トリニティーの体を奪還する計画を知らないアナリストは、余裕の表情で椅子に座ったままネオに話しかけます。

アナリスト「おかえり」
ネオ「彼女と話させてくれ」
アナリスト「ティフのことか? こっちに戻れば好きなだけ話せるぞ。チャド(ティファニーの夫)が黙ってないけどな」
ネオ「彼女が俺に残りたいと言えば、お前の勝ちだ」
アナリスト「本当か」
ネオ「彼女が俺を望んだら、俺たちを自由にしろ」
アナリスト「なぜそんな愚かなことを」
ネオ「俺を連れ戻そうとしたら、船の仲間がプラグを抜く。マトリックスが大事ならのむしかない」
アナリスト「プラグを抜かない保証はない」
ネオ「俺たちを自由にする保証も」
アナリスト「いいだろう、試すのは面白い。ティフに聞こう」

こうして、ティファニー(トリニティー)はバイクに乗ってカフェ『SIMULATTE』にやってきます。

一度はマトリックス内の家族を選んだティファニーでしたが、ネオが警官に取り押さえられる様子を目の当たりにし、トリニティーとしての記憶と意志を取り戻します。この瞬間、カフェは壮絶な乱闘の場と化します。

同時に、アノマリウムではトリニティーの決断によって彼女の体がマトリックスから切り離されます。無事に船へ到着したその時、サティがバッグス船長に「よくやったわ」と声をかけ、「奇跡を待つだけ」と呟きます。その「奇跡」とは一体何なのでしょうか?

一方、カフェでは、アナリストが戦うネオとトリニティーを見て「マズいぞ! 彼女を破壊しろ」と命じます。センチィネルたちがアノマリウムに突入し、トリニティーのポッドに群がりますが、時すでに遅し。ポッドは空で、彼女の体はすでに救出された後でした。

警官たちに抑え込まれながらも、ネオとトリニティーは手を取り合おうとします。その瞬間、二人が触れ合うと膨大なエネルギーが放出され、アナリストや警官たちは吹き飛ばされます。

「まだ終わってないぞ」と叫ぶアナリストは最後の手段として「スウォーム起動」を命じ、さらなる危機が訪れます。

トリニティーとネオを助けるスミスの目的は?

そこに突如スミスが現れ、アナリストの頭と体を打ち抜きます。
スミス「予定外の協力は終了だ」
そう言いながら話を続けます。
スミス「私と君の違いは……誰でも君になれるが、私は誰にもなれる」

サングラスをかけると、スミスは一般の男に変身します。その目的はマトリックスを完全に支配すること。ネオとトリニティーはその野望を阻む存在であり、排除すべき対象です。

一方、船内ではセコイアが異変を察知します。
セコイア「何だ? マズい! 逃げろ!」

カフェ『SIMULATTE』を脱出するネオ、トリニティー、そして仲間たち。しかし、スミスに操られた群衆(スウォーム)が襲いかかります。トリニティーはバイクに乗り、ネオを後ろに乗せて猛スピードで逃走を開始します。

スウォームの攻撃は執拗で、群衆だけでなくビルの高層で寝ていた人々が次々と人間爆弾となってネオたちに襲いかかります。さらに、2機のヘリコプターまでもがネオとトリニティーを狙って追跡してきます。

トリニティー「ネオ、乗って!」
トリニティーのバイクの後部に乗り込んだネオは、飛び交う弾丸や襲い来る車を掌で防ぎます。しかし、仲間を助ける余裕はなく、彼らは絶体絶命の危機に陥ります。その時、トリニティーの体の奪回作戦から戻ってきたバッグスたちがマトリックスに入り、仲間の救出に動きます。

ネオとトリニティーは壮絶な戦いを繰り広げながらビルの屋上へと逃げ延びますが、追手はすぐそこまで迫っています。

2機のヘリコプターが2人に照準を合わせ、逃げ場はほとんどありません。ネオは1機のヘリの砲撃をかわしつつ、もう1機を攻撃して撃墜しますが、その爆発の衝撃でネオとトリニティーは気を失ってしまいます。

静寂が場を包み、次の展開を暗示するような不気味な雰囲気が漂います。

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『マトリックス レザレクションズ』エピローグ

マトリックス レザレクションズ

ある日、アナリストの部屋が爆発し、トリニティーが飛び込んできます。そこにはネオもおり、爆発は彼の仕業かもしれません。

アナリストは余裕の表情で「ドラマチックだ」と挑発的な言葉を投げかけ、トリニティーを「ティファニー」と呼びます。これに激怒したトリニティーはアナリストに蹴りを入れ、さらに喉を切り裂いて懲らしめます。

その後もアナリストは冷静を装い、挑発的な態度を続けましたが、トリニティーとネオの決意は揺らぎません。ネオはアナリストに「なぜリセットを行ったのか」と問いかけます。

アナリストは「スーツどもの力が必要だった」と答え、自分が生き残れた理由については「システムや君たちを理解しているからだ」と語ります。

そして、「世界を好きに作り直せばいい」と挑発しつつも、人々は自由や権利を望まず、支配されることを求める存在だと主張します。

(トリニティーとネオ、見つめ合い微笑む)

ネオ「交渉に来たんじゃない」
トリニティー「作り直しに行くとこ」
ネオ「少し手を入れる」
トリニティー「空を虹で彩るのはステキ」
ネオ「自由な心を思い出させる」
トリニティー「すぐ忘れちゃう」
ネオ「彼(アナリスト)のせいだ」
トリニティー「ほんと」
ネオ「よく考えてもらおう」
トリニティー「始める前に、お礼を言いに来たの」
ネオ「諦めていたものが手に入った」
アナリスト「それは何だ?」
トリニティー二度目のチャンス

その後、再び飛行能力を取り戻しネオとトリニティーはサングラスをかけ、一緒に空へと飛び立ち、新たな未来へ向かいます。

『マトリックス レザレクションズ』キャスト

映画『マトリックス レザレクションズ』を映画館で鑑賞したのは、2021年12月24日(金)でした。

キャストについてですが、ネオとトリニティー役は前三部作と同じく、キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスが続投しています。

しかし、モーフィアス役はローレンス・フィッシュバーンではなく、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が演じています。同様に、エージェント・スミス役もヒューゴ・ウィービングからジョナサン・グロフに変更されています。

なお、モーフィアスは今回、実体を持つ人間ではありません。彼はマトリックス内のエージェントのプログラムを現実世界の物質で構成した存在です。マトリックス内では通常の人間として見えますが、現実世界では粒子状の集合体として描かれています。

改めて2024年10月31日に Amazon Prime Video で『マトリックス レザレクションズ』をじっくりと視聴したところ、前三部作のシーンが説明的なカットとして挿入されており、ストーリーを理解しやすく工夫されていることが分かりました。ただし、一度の鑑賞では理解が難しいと感じる人も多いかもしれません。

まとめ

結局、スミスはどうなったか?

最後にスミスについてですが、『マトリックス レザレクションズ』のラストでスミスの運命は明確に描かれていませんが、彼は勝機を失ったと考えられます。

トリニティーが救世主のように覚醒し、ネオも完全に復活したことで、スミスにはもはや勝ち目がないと判断したのでしょう。スミスはもともと、プログラムとして永遠に存在し続ける能力を持っています。

人間に戻ったトリニティーとネオにとっては短命であることを理解し、ひっそりと彼らの死を待っている可能性も考えられます。

『マトリックス レザレクションズ』の続編は?

続編についてですが、キアヌ・リーブスは英Empireのポッドキャストで、もし自分が投票できるなら、『マトリックス』シリーズの続編が作られるとは思わないとコメントしています。

また、プロデューサーのジェームズ・マクティーグも米Colliderとのインタビューで、『マトリックス レザレクションズ』の続編は予定していないことを認めています。そのため、『マトリックス』シリーズは一応、完結したと考えてよさそうです。

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