綾瀬はるか・大泉洋『元彼の遺言状』『元彼の遺言状』原作から、どこまで離れていくんでしょう?

『元彼の遺言状』原作1冊分? 明かされぬ栄治の真の意図〈ネタバレ〉

綾瀬はるか主演『元彼の遺言状』第1話をみて、なんかスッキリしなかった。さらに、第2話で、原作1冊分が終わってしまった⁉︎

原作では、第6章「親子の面子」で獣医師の堂上野間口徹)が真犯人だとわかります。堂上の妻・真佐美が栄治生田斗真)と不倫していたこと、その不倫の子を世間に知られたくない自分の面子のためでした。

不倫のことを知っていたのは、殺された栄治の顧問弁護士・村山笹野高史)と紗英関水 渚)。栄治をひそかに愛していた紗英は、元カノへの財産贈与の遺言状を見ていたのです。そのため、紗英は麗子などの元カノを毛嫌いしていました。

原作の最終章(第7章)で、堂上は紗英を呼び出して殺そうとします。それに気づいた麗子綾瀬はるか)は、紗英を助けるべく暴走します。この時の麗子は金の亡者ではなく、見かけによらぬ“熱い心”の持ち主で、スカッとさせてくれました。

栄治「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」真の意図〈ネタバレ〉

これは『元彼の遺言状』原作の大きな〈ネタバレ〉で、栄治の遺言状は従兄弟の拓未要潤)を守るためだったのですが……
このことは、まだ触れられていません。第3話以降に出てくるのでしょうか?

「それは栄治の発案です。僕を守るためにね」
拓未が遠くを見つめるような目をした。

「僕と栄治はライバルだとか色々言って比較する人はいますけど、少なくとも僕たちは互いのことを好きだったし、いい関係でした」

今回のことが露見し、拓未のキャリアに傷がつくことを栄治は心配したという。そして、病床の自分の命が短いことを利用して、ゲノムゼット社にまつわる拓未の失敗を、森川家や会社の人間から隠蔽しようとした。
——どうせ僕はもうすぐ死ぬ。ここはいっそ僕がピエロになろう。お前は僕の分まで出世してくれ。

『元彼の遺言状』原作者・新川帆立氏は納得したのでしょうか?

第3話予告では、今後は麗子(綾瀬はるか)と篠田大泉洋)がバディとなり、事件を解決していくようです。

しかし、原作には、「し」「の」「だ」「を」「た」「の」「ん」「だ」という暗号は出てきません。篠田という人物は、栄治の製薬会社と取引があった貿易会社社長の息子で、麗子の大学のゼミの先輩にあたります。

また、栄治と篠田は小学校からの知り合いです。ドラマ第1・2話では、まだ篠田の素性がはっきりしていませんが。

「遺言状ってそういうことなのね」
「まさに『元彼からの遺言』を剣持麗子が守るストーリー」
「2話までがプロローグだったのね!なるほど!」

4月18日第2話の放送後、ネット上には上のようなコメントが集まっていたようですが、『元彼の遺言状』原作は大きく違います。原作の後半になって、篠田は麗子を弁護士としてクビにします。その2人がバディになって……ちょっと変えすぎ?

「僕はお金が欲しいんじゃない。栄治の身に起きたことが知りたいだけだ」
篠田は私に対して、憐むような視線を落とした。
「君には、お金よりも大事なものがある人の気持ちが分からないんだろう。君は代理人で、僕がクライアントだ。クライアントの望むことを理解できない弁護士はクビだよ」

クビって、解任ってこと? 私はクライアントから解任された弁護士っていうこと? いつもは高速回転する私の脳みそが、その場でフリーズしてしまった。

お金よりも大事なものがあるなんて綺麗ごとだ。偉そうな説教なんてされたくない。お金がないけど幸せな暮らしなんて負け惜しみだ。お金はあったほうがいいに決まっている。

なんでみんな嘘をつくんだろう。私には理解できないし、理解したくもない。

まとめ

綾瀬はるか主演『元彼の遺言状』第1話の放送は、前評判と期待に応えていなかったように感じます。

登場人物の掘り下げが浅く、1回見ただけではわかりづらく、興味が持続しません。綾瀬はるかさん演じる麗子も薄っぺらい単なる弁護士でした。お金と言う割には、麗子の真の熱さが伝わってきません。

これは『元彼の遺言状』1冊分が、第1話と第2話に詰め込まれたからではないでしょうか? 脚本に無理があるのかもしれません。原作をじっくり進めて欲しかったと思います。

蛇足ですが、原作では麗子(綾瀬はるか)のバディは前半では篠田(大泉洋)、後半になると栄治の叔父・銀治(遊び人?)といっていいでしょう。多くの警察官を相手に、銀治のベントレーをぶっ飛ばす麗子は文章でもかっこいい! と思わせてくれました。

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