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Tver同時配信になったネット社会の3つの理由
もう、お気づきですね。2022年4月11日から画面の右上に「NOW ON TVer」という表示が出ています。
しかし、なぜ民放10局は、TVer同時配信に踏みきったのでしょうか? テレビを見てもらわないと、CMのスポンサーがつきません。テレビ局の収入が減ってしまいます。
民放10局とは、在京5局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京の「キー局」)と在阪5局(讀賣テレビ、朝日放送、毎日放送、関西テレビ、テレビ大阪の「準キー局」)です。
※日本テレビは、2021年10月から同時配信を先行的に開始していました。
TVer同時配信を民放10局が選択した3つの理由
- 一人暮らしの若者の中には、テレビを持っていない方も多い(若者のテレビ離れ)
- ドラマのテンポが良くないと、若者はテレビを見ないか早送りしたくなる(TVer同時配信なら可能)
- 今までの世帯視聴率よりも、個人視聴率が重要(コア視聴率=13歳〜49歳以下)
各放送局が個別に展開している動画配信VOD—「Hulu」(日テレ系)、「FOD」(フジ系)、「Paravi」(TBS/テレ東系)、「TELASA」「テレ朝動画」(テレビ朝日系)、「ネットもテレ東」(テレ東系)では、同時配信は行なわれません。VODでは、いつでもドラマの第一話から最新話まで見られるからです。
[Tver同時配信機能]追っかけ再生&レジューム再生機能など
- 追っかけ再生機能
放送が開始された番組を、放送中でも最初から見られます。また、放送開始から現在の放送時点までは自由に見られます。
TVerでアカウント作成(TVer ID/無料)が必要。メールアドレス、生年月日、性別、郵便番号を入力すればIDを作れます。 - レジューム再生機能
見ているドラマを途中で止めたとします。再度そのドラマを見るとき、最後に見た時点から見られます。録画した番組を見るときのように、早送りすることもなく手間が省けます。 - ザッピング機能
気楽にチャンネルを変更できます。テレビを見ていてCMになったとき、他局の番組に次々に変えることをいいます。 - リアルタイム配信番組表
今後の放送予定や過去の配信状況を一覧化しています。新聞の番組表などを見なくても、TVer内だけで配信状況を確認できます。
※「NHKプラス」においても、テレビアプリでの同時配信は利用できません。現在、同時配信は「チューナーのないデバイス向け」です。
Tver同時配信になると、何が変わるか?
- 今までリアルタイムで関東圏の番組を見られなかった地域の人達には朗報
- テレビ界の若返り
- ドラマのキャストにSNSで影響力を持つタレントやインフルエンサーを起用する
- 短い番組構成(テンポがいい、展開が早い)
- バズらないタレントはいらない!
上記のようなことから、インターネットで受ける内容が、テレビでも受けるようになりそうです。テレビvsインターネット、新章がスタートします。
TVerのメリット&デメリット
TVerのメリット
- 無料で利用できる
- 会員登録やログインは必要なし(個人情報を登録しないので安心)
- 見逃し番組を1週間なら何度でも見られる
- 地方局のローカル番組も楽しめる
TVerのデメリット
- CMや番組案内は早送りできない
- 1週間だけの配信期間
- 録画やダウンロードできない
- Wi-Fiで接続しないとスマホのデータ通信量が多くなる
終わりに
TVer同時配信になって、外出先でもテレビドラマを見ることが容易になります。これは、残業が多いサラリーマンや用事がある人達には、ラッキーです。スマホがあれば、どこでもテレビドラマが見られますから。
けれども、仕事中は見られません。帰宅途中の電車の中で見ることが多くなりそうです。イアホンが、必須アイテムになります。イヤホン市場が活性化するかもしれません。
あと忘れていけないのが、Wi-Fiにつながるかどうかです。ギガを多く使って、スマホ料金が上がってしまうかもしれません。ご注意ください。