ディーン・フジオカ『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜』

オフィシャルサイトのイントロを読むと、福山雅治主演ガリレオ』が思い出されます。ガリレオは、不可思議な事件を「面白い、実に面白い」と言って、科学的に謎を解明しました。

『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜』では、警察庁官僚・小比類巻祐一警視正ディーン・フジオカ)と天才科学者・最上友紀子岸井ゆきの)が、“不思議で不可解な事件”を解いていきます。

『パンドラの果実』原作は中村啓著SCIS 科学犯罪捜査班』

中村啓原作SCIS 科学犯罪捜査班:天才科学者・最上友紀子の挑戦』では、主人公は警察庁官僚・小比類巻祐一警視正ではなく、天才科学者・最上友紀子です。

ドラマでは、どうして主人公が変わったのか?
原作『SCIS 科学犯罪捜査班』〈Ⅰ〉を読んでみましたが、科学的な謎を解明するのは最上友紀子ですが、彼女はアドバイザーであり、顧問です。最初から事後処理までの全体を統括しているのは、あくまで小比類巻祐一警視正です。ですから、ドラマの主人公は小比類巻の方が自然です。

中村啓】『霊眼』で、第7回(2009)「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞

『パンドラの果実』想像できる未来は、全て現実となる。

最愛の妻を亡くした警察官僚
小比類巻祐一ディーン・フジオカ
×
科学界を離れた天才科学者
最上友紀子岸井ゆきの

科学犯罪対策室を創設した小比類巻は、アドバイザーとして天才科学者最上を迎え、最先端科学にまつわる事件の捜査を担当する。科学犯罪対策室に託されたのは法整備や警察機構の対応が追い付いていない犯罪。

これまでの考え方では、ただの“不思議で不可解な事件”

「能力を上げる脳内チップ」
「自我を持っA.I.ロボット」
「若返りウイルス」
「不老不死の科学」
「脳を転送するマインドアップロード」
「亡くなった人に会えるVR」
「ナノマシン」
「ゲンム編集」……

ニ人はいわゆる科学捜査ではなく事件の裏に隠された科学その物を捜査によって解き明かしていく。

異色の二人による最先端科学犯罪捜査ファイルが幕を開ける!!

そしてこの話はもう一方…小比類巻にとっての家族の愛の物語。病気で亡くなった最愛の妻に娘を抱かせてあげたかった。遺された娘を母親に会わせてあげたかった。

そんな想いとともに小比類巻は妻に関するある大きな秘密を抱えている。

『パンドラの果実』第1話ストーリー

警察庁内に「科学犯罪対策室」という新たな部署が誕生した。この部署を設立し、室長となったのは警視正の小比類巻(ディーン・フジオカ)。私生活では5年前に妻の亜美(本仮屋ユイカ)を亡くした後、シングルファザーとして娘の星来(鈴木凜子)を育てている。

頭脳明晰で、科学への造詣が深い小比類巻が、メンバーに指名したのは、なぜか科学に疎い、元捜査一課のベテラン刑事の警部・長谷部(ユースケ・サンタマリア)。自分が呼ばれた理由に釈然としない長谷部だったが、小比類巻は「私が必要だと思ったからです」と言うだけで、意に介さない小比類巻。そんな中「最初の事件」が発生する。

最先端のロボット開発を手掛ける神楽テクノロジーのCEO・安井が遺体で発見された事件。安井は、社内でロボットの動作確認を行うシミュレーションルームという密閉された空間で、意図的に「呼吸困難」にさせられ、殺害されていた。

最先端のAIを搭載した介護用ロボットが「安井CEOは私が殺しました」と犯行を自供……

『パンドラの果実』キャスト

小比類巻祐一…ディーン・フジオカ
最上友紀子…岸井ゆきの
三枝益生…佐藤隆太
葛木信介…西村和彦
小比類巻亜美…本仮屋ユイカ
カール・カーン…安藤政信
島崎博也…板尾創路
四宮聡子…石野真子
長谷部 勉…ユースケ・サンタマリア

岸井ゆきのさんが天才科学者って、ピンときません(謝)

でも『SCIS 科学犯罪捜査班天才科学者・最上友紀子の挑戦』(Ⅰ)を読んでいると、岸井ゆきのさんがぴったりかなと思うようになりました。科学者というより、自由奔放なお茶目な女の子というイメージだからです。

岸井ゆきの

生年月日 1992年2月11日(30歳)
出生地 神奈川県
身 長 150.5 cm
血液型 AB型
職 業 女優
ジャンル 舞台・映画・テレビドラマ
活動期間 2009年〜
事務所 ユマニテ

おわりに「なぜ、パンドラなのか?」「脳を転送するって?」

なぜ、原作『SCIS 科学犯罪捜査班が『パンドラの果実』となったのでしょうか? 『パンドラ』とは、ギリシャ神話では、地上にあらゆる悪を広がらせた女です。といっても、大神ゼウスによって、悪が詰まったいわゆる『パンドラの箱』を開けさせられたのですが。

ところで、「脳を転送するマインドアップロード」では、同じ科学かはかわかりませんが、最近『アーカイヴ』(2021)という映画を見ました。契約によって、脳のデータをクラウドにアップロードするのです。その期間は、モニターの中の故人と話すことができるのです。

原作『SCIS 科学犯罪捜査班〈Ⅰ〉第2章に、こんな記述があります。

「1つの脳細胞を1つのチップに置き換えたとしても、まだご本人は人間のままですよね。次にまた2つ目の脳細胞を2つ目のチップに置き換えても人間のままでしょう。脳の10分の1を置き換えてもたぶんご本人は人間のままだと思うんです。
しかし、脳細胞を一つ残らずシリコンのチップに置き換えた人間は、はたして人間と言えるでしょうか?」

ロボット工学者のジョージ・アルモアは、そのアーカイヴデータを、ロボットのAIにダウンロードしようとします。

ロボット工学者のジョージ・アルモアは、人里離れた日本の山奥の施設に駐在し人型のアンドロイドを開発していた。彼は会社からは成果を上げていないと不評だが、実は亡くなった妻のジュールを蘇らせるための研究を重ねていた。

ジョージは”アーカイヴ”というシステムで彼女と交流を行うが、そこから違法にデータを取り出して、J1とJ2とバージョンを上げたアンドロイドを開発。

そしてついにまるでジュール本人のような、J3が完成間近となる。しかし、J2が思わぬ行動をとるように。さらに外部の何者かに施設が見つかってしまい…。

映画『アーカイヴ』では、最後の「あっ!」と驚くどんでん返しは、完全に騙されました。

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