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「ヴィシャンティの書」と「ダークホールド」

ドクターストレンジが活躍するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)において、数々の魔術的アイテムが登場します。

その中でも「ヴィシャンティの書」と「ダークホールド」は対極の存在として特に重要です。

この記事では、ドクターストレンジとこれらの魔術書との関係を掘り下げて解説します。

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ドクターストレンジとヴィシャンティの書の関係

ヴィシャンティの書とは何か?

「ヴィシャンティの書(Book of the Vishanti)」は、マーベル・コミックに登場する強力な魔導書で、光と善の魔術が収められた聖典です。古代の三柱神「ヴィシャンティ」(アガモット、ホガス、オシュトゥール)によって授けられ、あらゆる闇の魔術に対抗する力を秘めています。

この書は、魔術師がダークホールドのような邪悪な魔法に打ち勝つための最後の希望とも言える存在であり、ソーサラー・スプリームたちが代々守ってきました。

【ソーサラー・スプリーム】
魔術師の一団“マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ”の中で、一団を率いる資格と実力を持つ魔術師に与えられる称号。 初代は古えの魔術師アガモットであったが、エンシェント・ワンがこの称号を持っています。

ドクターストレンジの魔術とヴィシャンティの書

ドクターストレンジは、カマー・タージで魔術を学ぶ過程でアガモットの教えを通じてヴィシャンティの力に触れます。彼の持つ「アガモットの目(タイム・ストーン)」もヴィシャンティの遺産の一つであり、彼の魔術体系にはこの三柱神の加護が色濃く反映されています。

コミックでは、ドクターストレンジがヴィシャンティの書を用いて悪しき魔導書「ダークホールド」に対抗する場面もあり、その神聖性が際立ちます。

ヴィシャンティの書の種類とその効果

原作では「ヴィシャンティの書」そのものは一冊の書物ですが、その中には膨大な呪文、結界術、召喚術、防御魔法が記されており、時空や次元を超える力も宿します。使用者の力量次第で、魔法の効力も変化し、正義のために使う者にしか真価は引き出せません。

ヴィシャンティの書

ダークホールドとの関係性を探る

ヴィシャンティの書はダークホールドと表裏一体の存在です。ダークホールドが混沌と破壊をもたらす魔術書であるのに対し、ヴィシャンティの書は秩序と守護を象徴します。両者はしばしば拮抗する力として描かれ、物語の根幹に深く関わってきます。

ドクターストレンジが闇の誘惑に立ち向かう際、彼を導くのがこの「ヴィシャンティの書」であり、それは正義の象徴でもあるのです。

禁断の書。恐ろしい呪文——魂をむしばみ、現実を冒涜する呪文“ドリームウォーク”が載っています。

ドリームウォーク(カール・モルドの説明)
「それを使えば自分の意識を他の宇宙の自分に投影できる。そして、体ごと乗っ取れる。自分の邪悪な分身を操り、遠くから敵を狩る。しかし、他の宇宙との繋がりは永遠には続かない。だが、一瞬のドリームウォークがその宇宙に致命的な傷を与えかねない。やってくるのは怪物ではなく、スカーレット・ウィッチ自身かも」

『ワンダヴィジョン』第9話から

アガサ
「『ダークホールド』にあなたのことが書いてあるわ。禁断の書物のことよ。“スカーレット・ウィッチ”は作り出される。仲間も持たず、呪文も必要ない。その力は、至高の魔術師よりも上回る。世界を滅ぼすのがあなたの運命なの」
ワンダ
「私はそんなんじゃない」

ダークホールドの存在とドクターストレンジ

ダークホールドとはどのような書物か?

ダークホールド(Darkhold)は、古の邪神「チャトン(Chthon)」によって書かれた闇の魔導書で、禁断の魔術や現実を歪める力が封じられています。読者の精神を侵し、やがて破滅へと導く恐ろしい書物です。

闇堕ちする魔術師たちとダークホールド

ダークホールドに触れた者はしばしば堕落し、強大な力と引き換えに自我を失っていきます。コミックでは数多くの魔術師がこの書に魅せられ、破滅の道を辿りました。MCUでもワンダ(スカーレット・ウィッチ)がこの呪縛に囚われ、暴走していきました。

ドクターストレンジとダークホールドの関係

『ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、別宇宙のストレンジがダークホールドを使用した結果、世界を破滅させています。メインのドクターストレンジもやむを得ず一時的にダークホールドを使用しましたが、その代償として「第三の目」が開かれることになります。

ヴィシャンティの書が開く

『マルチバース〜』ダークホールドとヴィシャンティの書

ヴィシャンティの書の役割

『ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で初登場したヴィシャンティの書は、アメリカ・チャベスと共にマルチバースを巡る冒険の中で登場し、「唯一無二の勝利の手段」として描かれました。だが、ストレンジたちがたどり着いた瞬間、ワンダによって破壊されてしまいます。

スカーレット・ウィッチとの関係性

ヴィシャンティの書が象徴する秩序と守護に対し、ワンダはダークホールドの力に支配され、母としての願望のためにマルチバースを操ります。この対比が映画の主軸でもあり、両書物の性質の違いがドラマを生み出しています。

助けたアメリカ・チャベスに聞く、
ストレンジ
「別の私はどう悪霊を倒す?」
アメリカ・チャベス
「善なる書の魔術を使えば、至高の魔術師はどんな敵も倒せる」
ストレンジ
「ヴィシャンティの書か。実在しない。おとぎ話の世界だ」
ウォン
「記載がある。至高の魔術師だけが読める書に。実在するが、入手不能と言われている」

スカーレット・ウィッチの前に、カマー・タージは敗北。戦いの中、アメリカとストレンジは、838の宇宙に行ってしまいました。スカーレット・ウィッチはダークホールドを使って、アメリカを別の宇宙のワンダに探させようとします。

しかし、生きていたカマー・タージの女魔術師サラにダークホールドを破壊されてしまいます。ドリーム・ウォーク中は、スカーレット・ウィッチはまったくの無防備になっていますので、サラの行動に気づかなかったのです。

スカーレット・ウィッチは生き残っていた仲間を殺すと、至高の魔術師ウォンを脅し、呪文“ドリームウォーク”を教えるよう求めます。

ウォン
「あれは写本だ」
スカーレット・ウィッチ
「写本?」
ウォン
「伝説では呪文は山上の壁に刻まれている。ダークホールドはそこで書かれた。ワンダゴア山だ。生還した者はいない」
スカーレット・ウィッチ
「私たちは例外になる」
ウォン
「魔術界の師はワンダゴアの禁じられた地を踏んではならない」

スカーレット・ウィッチはウォンを連れて、ワンダゴア山の塔に飛んでいきます。
ウォン
「遥か昔、最初の悪霊クトーンが暗黒呪文をこの墓に刻んだ。何年も後、ダークホールドに書き写された」と話します。

ワンダゴア山の塔に入ったスカーレット・ウィッチは、自分のレリーフが彫られた壁を見て「石に刻まれている『私は全てを支配する』」と読み上げます。そして、「ここは墓ではなく、玉座だ」と言います。

>>『ドクター・ストレンジ/マルチバース〜』ワンダ、最強・最悪の魔女!禁断の書とは?

魔法陣が開く

『ドクター・ストレンジ/マルチバース〜』最終戦前のヴィシャンティの書

ワンダから逃れたドクター・ストレンジ、アメリカ・チャベス、クリスティーンは宇宙同士の接合点(ギャップ・ジャンクション)で、ヴィシャンティの書を一度は手にします。この書なら、スカーレット・ウィッチを止めることができるはずです。この書により、838世界のサノスすら倒せたのですから。

この宇宙同士の接合点への扉は、838世界のストレンジがかつて作っていたものです。

しかし、そこに現れたワンダの攻撃により、ヴィシャンティの書は燃やされてしまいました。また、ワンダはアメリカの力を使い、ストレンジとクリスティーンを別の世界に飛ばします。アメリカはスカーレット・ウィッチの616世界の玉座に放り込まれます。

そして、ドリームウォークから解放され正気に戻った838世界のワンダは、子供たちのところに帰っていきました。

もしヴィシャンティの書が破壊されずに残っていたなら、ワンダを救えたかもしれません。書の喪失は「正義の選択肢の喪失」として描かれており、MCUにおける大きな喪失感を残しました。

第三の目とヴィシャンティの書の関係

第三の目の魔術的な意味

第三の目とは、魔術的視点での「真理の眼」や「精神の覚醒」を象徴しますが、MCUではダークホールド使用の代償としてストレンジに現れました。この目は多次元的な認識や潜在的な力を引き出す鍵でもありますが、同時にリスクも孕んでいます。

ドクターストレンジの能力とヴィシャンティの書の関わり

ヴィシャンティの書が健在なら、ストレンジはこの第三の目に飲み込まれることなく、精神のバランスを保てた可能性があります。書の神聖な力は、使用者を「堕ちぬ魔術師」として保つための鎮守の役割を果たすのです。

今後のMCUにおけるヴィシャンティの書の展開

ヴィシャンティの書がもたらす可能性

今後のMCUでは、ヴィシャンティの書は「破壊されたが再び登場する」可能性が高いと見られています。多次元宇宙のどこかに同じ書が存在しているか、あるいは再構成される展開が期待されます。

今後の作品での登場予測

『アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ』や『ドクターストレンジ3(仮)』など、魔術とマルチバースが関わる今後の作品で、再び登場する布石はすでに描かれています。特に「ストレンジの選択」に深く関わる存在として再登場することが示唆されています。

MCUのマルチバースとヴィシャンティの書の関連性

マルチバースは無限の可能性を秘める一方で、混沌と破壊のリスクも孕みます。ヴィシャンティの書は、その均衡を保つための「秩序の錨」として機能しうる存在です。今後のMCUの神秘的な展開において、キーアイテムとなるのは間違いないでしょう。

ドクターストレンジ ヴィシャンティの書[まとめ]

ドクターストレンジとヴィシャンティの書の関係は、善と悪、光と闇、秩序と混沌という二元性を象徴しています。

ダークホールドという禁断の力に対抗する存在としてのヴィシャンティの書は、今後のMCUのストーリーテリングにおいて極めて重要な役割を果たすと考えられます。

第三の目が意味する「魔術師としての進化」の先に、ヴィシャンティの書が導く未来があるのか——今後の展開に注目が集まります。

>>『ドクター・ストレンジ/マルチバース〜』ワンダ、最強・最悪の魔女!禁断の書とは?

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