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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

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ここでは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』において気になった3つの疑問と、慟哭の最終戦についてまとめてみました。

  1. ワンダ・マキシモフは、なぜスカーレット・ウィッチになったのか?
  2. 宇宙を不安定にする“マルチバースのインカージョン”とは?
  3. 禁断の書と“ヴィシャンティの書”とは何か?

中でも一番の疑問は、
ワンダ・マキシモフは、なぜスカーレット・ウィッチになったのか?」です。

いったい彼女に何があったのか?

その答えは、『ワンダヴィジョン』にありました。

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ワンダ・マキシモフはなぜスカーレット・ウィッチに?

ワンダ・マキシモフ

その理由を知るには、彼女の過去をたどる必要があります。そこで、ワンダの略歴(プロフィール)を簡単にまとめてみました。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース〜』では、ワンダ・マキシモフは、なぜスカーレット・ウィッチとして登場したのか。ワンダ・マキシモフの略歴(プロフィール)から徹底的に調査しました。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
悪の秘密組織「ヒドラ」によって超能力を得たピエトロ・マキシモフとワンダ・マキシモフは兄妹です。このとき、ピエトロはホークアイと子どもをかばって銃弾を受け、命を落とします。悲しみに沈んだワンダでしたが、ホークアイの助言により立ち直ります。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『エイジ・オブ・ウルトロン』の後、ヴィジョンと深い信頼関係を築いていたワンダ。しかし、サノスによりヴィジョンは命を奪われ、さらに“指パッチン(デシメーション)”によって、ワンダ自身も消滅してしまいます。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ハルクの指パッチンにより復活したワンダは、「私からすべてを奪った」と怒りをぶつけ、サノスに果敢に立ち向かいます。

『ワンダヴィジョン』
ピエトロとヴィジョンを失った悲しみから、ワンダは街・ウェストビュー全体をエネルギーシールド(ヘックス)で包み、その住民をマインドコントロールしてしまいます。中では古き良き時代のホームコメディのような世界を作り、ヴィジョンと夫婦として暮らし、双子のトミーとビリーをもうけます。

しかし、隣人を装っていたアガサが魔女である正体を現し、街の人々の洗脳を解くと、ワンダは窮地に追い込まれます。
最終的にスカーレット・ウィッチとして覚醒したワンダは、ヴィジョンとの別れを経て自らヘックスを解きます。
理想の家族——ヴィジョンと双子の息子たち――はすべて消え去りました。

その後、ワンダは自らの過ちを悔い、どこか遠くへと飛び去っていきます。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
飛び去った先は、美しい果樹園のような場所。しかし、ワンダの悲しみは癒えていませんでした。
彼女は、マルチバースのどこかに存在する“本物の”トミーとビリーに再び会いたい――幸せな母親になりたいと願っていたのです。

『ワンダヴィジョン』のラストでは、禁断の書「ダークホールド」を手にし、“ドリームウォーク”(他の宇宙の自分の身体に意識を送る術)を行うスカーレット・ウィッチとしての姿が描かれています。
つまり、すでにワンダはダークホールドを手にし、スカーレット・ウィッチとなっていたのです。

ワンダは、マルチバースを自由に行き来できる能力を持つ少女・アメリカ・チャベスを探していました。
その願いと悲しみを知らないドクター・ストレンジは、アメリカを守るためにワンダにマルチバースについて相談しますが、そこでアメリカが現在カマー・タージにいることをワンダに知られてしまいます。

そして——
スカーレット・ウィッチは、カマー・タージを襲撃。
そこにいるすべての魔術師をもってしても、彼女の圧倒的な力には歯が立ちませんでした。

インカージョンを知る鍵は、もうひとつの世界「838」

インカージョン(多元宇宙同士の衝突)を理解するためには、スカーレット・ウィッチがカマー・タージを襲撃した後、アメリカ・チャベスとドクター・ストレンジが逃げ込んだ別の世界――「アース838」の出来事を知ることが重要です。

この世界では、ドクター・ストレンジはすでに故人。
彼は「サノスを倒すために命を捧げた、地球最強のヒーロー」として称えられ、サンクタム・サンクトラムの前には立派な銅像が建てられていました。

そのサンクタムから現れたのが、至高の魔術師・カール・モルド
彼は歓迎の態度を見せてストレンジとアメリカを招き入れますが――それは罠。二人は拘束されてしまいます。

そして、ストレンジはこの世界のアベンジャーズに相当する秘密組織「イルミナティ」によって裁かれることになります。
出席していたメンバーは以下の通り:

  • キャプテン・カーター
    ― “ザ・ファースト・アベンジャー”の異世界版。盾を持つ女性ヒーロー。
  • ブラックボルト(ブラカガー・ボルタゴン)
    ― 声に破壊力を宿す能力を持ち、インヒューマンズの王。
  • キャプテン・マーベル
    ― キャロル・ダンヴァースの親友マリア・ランボーが、この世界ではヒーローとなっている。
  • リード・リチャーズ
    ― ファンタスティック・フォーの天才リーダー。身体を自在に伸ばせる能力の持ち主。
  • プロフェッサーX(エグゼビア教授)
    ― ミュータントたちの心の支えであり、X-MENのリーダー的存在。

ストレンジは、別の宇宙で“ドリームウォーク”を行い、インカージョンを引き起こしたことを理由に、危険人物として断罪されます。

インカージョンとは?そして明かされる838世界の衝撃の真実

アース838のファンタスティック・フォーの天才、リード・リチャーズは、ドクター・ストレンジ(616)にこう警告します。

「君がこの宇宙に来たことで、我々の世界は不安定になっている。インカージョンが起きる恐れがある」
「インカージョンとは、2つの宇宙が互いの境界を侵食し、衝突してしまう現象だ。結果、片方、あるいは両方の宇宙が壊滅する」

つまり、“異なる宇宙に干渉しすぎると、世界そのものが崩壊する”ということです。

「地球最強のヒーロー」の裏の顔

さて、サンクタムの前に立っていた銅像の「偉大なヒーロー・ストレンジ」には、とんでもない裏の顔がありました。

プロフェッサーX(エグゼビア教授)の告白により、驚きの事実が明らかになります。

「彼はサノスを倒して死んだわけではない。皆が団結していた中で、スティーヴンだけが、いつものように“我が道”を選んだ」
「そして、禁断の書ダークホールドに手を出し、マルチバースで答えを探しはじめた。だが解決策は見つからず、ついには“インカージョン”を引き起こし、別の宇宙を滅ぼしてしまった」

つまり、アース838のスティーヴン・ストレンジは、ヒーローではなく世界を滅ぼした男だったのです。

彼の“独断専行”な性格は、やってきた616のストレンジにも見られるため、イルミナティは彼を警戒し、裁判にかけたのです。

スカーレット・ウィッチ襲来——イルミナティの最期

裁判の最中、スカーレット・ウィッチがこの世界のワンダを“ドリームウォーク”で操り、アメリカ・チャベスを捕らえるため現れます。

迎え撃つイルミナティの面々。しかし——
その強さは、スカーレット・ウィッチの前では無力。

ブラックボルト、キャプテン・カーター、キャプテン・マーベル、リード・リチャーズ……
並み居る最強ヒーローたちは、次々に命を落としていきます。

838のワンダの姿を借りた“スカーレット・ウィッチ”は、もはや神にも等しい存在でした。

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ヴィシャンティの書とダークホールド

ダークホールドとは

“禁断の魔導書”と呼ばれる書物。現実をゆがめ、魂を蝕む危険な呪文が記されています。

中でも最も恐ろしいのが「ドリームウォーク」。
他の宇宙にいる自分の“分身”の体を乗っ取って遠隔操作できる魔術です。
便利に見えますが、宇宙を滅ぼしかねない“インカージョン”の引き金にもなり得ます。

もともとの呪文は「ワンダゴア山」の石壁に刻まれたもので、ダークホールドはその“写本”にすぎません。最初の悪霊「クトーン」がこの地に刻んだとされています。

ヴィシャンティの書とは

ダークホールドと正反対の“善の魔導書”。
選ばれし魔術師が手にすれば、どんな敵も打ち倒せる力を得られると伝えられています。

アース838の世界では、これによりサノスを倒すことができました。
しかし、ヴィシャンティの書は伝説の存在とされ、616のストレンジも当初は「おとぎ話だ」と信じていませんでした。

2冊の書が運命を左右する

  • スカーレット・ウィッチ(ワンダ)はダークホールドを使い、アメリカ・チャベスを追い詰めていきます。
  • しかし、カマー・タージの魔術師サラが命がけで写本を破壊。
  • それでもワンダは原本を求め、ウォンを脅して「ワンダゴア山」へ。
  • 山の塔で彼女は「自分こそ世界を支配するスカーレット・ウィッチだ」と確信します。

一方、ストレンジとアメリカはようやくヴィシャンティの書を発見。
ところが、ワンダの急襲により書は焼かれ、夢の力も断たれます。

最終的に、838世界のワンダが正気を取り戻し、スカーレット・ウィッチの暴走は終息へ。
2つの書物は、善と悪、救済と破滅の象徴として物語の軸を成していたのです。

>>ドクターストレンジの鍵を握るヴィシャンティの書とは?ダークホールドとの違いを深掘り!

最終対決、ダークホールドを閉じる——慟哭のワンダ!

異世界に飛ばされたストレンジとクリスティーンは、その世界のサンクタムへ向かい、堕ちたストレンジを打倒して禁断の書・ダークホールドを手に入れます。

ストレンジは死んだ自分自身の遺体をドリームウォークで操り、アメリカ・チャベスを救うべくスカーレット・ウィッチに立ち向かいます。

スカーレット・ウィッチ vs 死体ストレンジとウォン!

死体となったストレンジとウォンは、一時的にスカーレット・ウィッチを魔術で封じますが、術はすぐに破られそうに。

「アメリカの力を奪え、他に道はない」とウォン。しかし、ストレンジは彼女に手を出さず言います。「自分の力を信じろ。君なら彼女を止められる」と。

スカーレット・ウィッチが術を打ち破り、死体ストレンジは燃え尽きかけます。そのとき、アメリカが立ち上がります。

しかしスカーレット・ウィッチには敵わず、彼女はあるマルチバースの扉を開きます。

そこには、ソファに座る双子のビリートミー。アメリカの首を絞めるスカーレット・ウィッチの姿に、子どもたちは怯えながら叫びます。「ママ! 魔女がいる!」

ワンダが現れると、スカーレット・ウィッチは彼女を突き飛ばします。泣き叫ぶ双子たち。「あっちへ行け、ママじゃない!」

その言葉に、スカーレット・ウィッチはがくりと膝をつき、泣き崩れます。ワンダは彼女の元に歩み寄り、静かに言います。「彼らは愛されてる。私が、愛してる」

マルチバースを閉じるアメリカ。スカーレット・ウィッチはワンダゴアの塔へ戻り、虚しさに気づきます。

彼女は決意します。「すべてのダークホールドを閉じる」——そう告げると、塔を崩壊させ、瓦礫の中に自らを葬りました。

はたして、スカーレット・ウィッチは本当に死んだのでしょうか?

終わりに

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の3つの疑問、そして慟哭の最終戦についてまとめてみました。このページは、単なるあらすじ紹介ではありません。

ワンダ・マキシモフは、愛する者たちを失い、心にぽっかりと穴が開いてしまった女性。禁断の書『ダークホールド』によって心を蝕まれ、深い悲しみが暴走してしまった――そんな哀しみを背負った存在です。

普通の人間であれば、誰かを傷つけたり大事件を起こすことはありません。しかし、サノスをも単独で倒しかねないスカーレット・ウィッチとなると、その力は周囲に甚大な影響を与えてしまいます。

玉座の瓦礫の中で、スカーレット・ウィッチから解放され、ワンダ・マキシモフとして静かに永眠していてほしい――そう願わずにはいられません。

でも、なにせMARVELのことです。きっとまた、スカーレット・ウィッチとして帰ってくる日が来るのではないでしょうか。

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