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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

『ワンダーウーマン1984』マヤの邪神・魔法の石とは?〈感想・ネタバレ〉

スピード・力・戦術すべてを備えたヒー口ー界最強の戦士〈ワンダーウーマン〉を襲う、全人類滅亡の脅威とは。世界中の誰もが自分の欲望を叶えられてしまったら—禁断の力を手にした、かつてない敵・マックス(偽りの神)の巨大な陰謀、そして正体不明の敵チーターの登場。崩壊目前の世界を敦うため、最強の戦士が失うものとは何か⁉︎

映画『ワンダーウーマン』の敵は、ギリシャ神話の軍神アレス。正直、オリュンポスの12神が出てくるとは意外でした。最近もう一度『ワンダーウーマン』を見たのですが、ワンダーウーマンことダイアナは、故郷セミッシラを出る目的がアレスを倒すことだけでした。

映画『ワンダーウーマン1984』は、SFアクション映画としては面白かったのですが、ストーリー的には「?」でした。

なぜかというと、見ている次の展開が予想通りに進み、意外性がなかったからです。それでも、『ワンダーウーマン1984』は現実では見られない世界ですから、また自分にはなれないヒーローですから、ワクワクハラハラしてしまいました。

ここでは、詳細なあらすじや感想は他サイトにまかせ、私が興味を持ったマヤの邪神について調べてみました。

映画『ワンダーウーマン1984』マヤの邪神が宿った魔法の石

映画『ワンダーウーマン1984』の敵は人間マックスこと、石に宿ったマヤの邪神です。最初見たときはどんな神かよく分からなかったのですが、再度見直してわかりました。ただ、この神は自分では何もしないかできないのか、人間を通してのみその力を発揮します。

『ワンダーウーマン1984』の中では、この魔法の石はこう説明されていました。

「最初は4千年前のインダス文明、紀元前146年のカルタゴ、西暦4年のクシュ、476年暗殺されたローマ皇帝ロムルスも所有、最後に記録されていたのは死の都ジビルチャルトゥン」

どれも、調べようがない説明ですが……。

【クシュ】
南エジプトと北スーダンに当たる北アフリカのヌビア地方を中心に繁栄した文明。最も早い時代にナイル川流域で発達した文明の一つ

【ジビルチャルトゥン】
メキシコのユカタン州にあるマヤ遺跡

〈ネタバレ〉魔法の石は1回だけ願いを叶え、最も大切なものを奪う。

石を破壊するか、願いを取り消すか決断しなければ、その効力をなくすことはできません。歴史上人々はどちらもできず、文明は滅びてきました。

ところで、石に宿っているこの邪神「虚妄神、欺瞞神」は、マヤの主な神々には見当たりません。地方神や土着神かもしれません。日本の八百万の神と同じように。

マヤの神々の中には、「願いを叶える神」だけの神は見当たりません。その上、最も大切なものを奪う神です。この魔法の石に宿る神は、映画『ワンダーウーマン1984』のオリジナルのマヤ神です。

映画『ワンダーウーマン1984』の中で、ダイアナ(ガル・ガボット)は嘘だと思いつつも、つい願ってしまいます。前作『ワンダーウーマン』で死んでしまった恋人スティーブを生き返らせることを。そして、スティーブは生きている他人の魂と入れ替わることで再生します。ダイアナはその代わりに、ワンダーウーマンとしての力を徐々に失っていきます。

映画『ワンダーウーマン1984』のクライマックスでは、世界を救うためにスティーブと別れることを決断し、敵チーター(バーバラ)とマックスに対抗します。それまでのダイアナはパワーを奪われ、何とも弱々しい普通の女性になっていました。今まで、こんなダイアナは見たことがありません。

〈ネタバレ〉映画『ワンダーウーマン1984』の敵マックスとバーバラ

今回の最大の敵マックスは、なんとこう願います。

「私はお前になりたい、魔法の石そのものに」

そして、石(の神)になったマックスは人々の願いを叶えていきます。とうぜん、世界の国々や人々には敵や味方がごろごろいます。そしてアメリカvsソ連のミサイル戦争を引き起こし、世界の滅亡までのカウントダウンが始まります。

はたして、マックスの願いを止めることができるのか? その方法は?

〈ネタバレ〉ヒーロー vs コンプレックスとの戦い

もう一人の敵スミソニアン博物館職員バーバラ。彼女は同僚の女職員にも気づかれることもなく、男性職員にも振り向かれることもない影の薄い女性でした。そんな彼女が「平凡はガマンできない」と同じ博物館職員ダイアナの美貌と力に憧れ、こう願います。

「ダイアナになりたい」

そして、ワンダーウーマンと同じ能力を持ったチーターになり、ヒーロー(ダイアナ、ワンダーウーマン)vs コンプレックス(バーバラ/チーター)になります。二人は同じ能力を持っていますので、基本的には勝負はつきません。そこで、映画『ワンダーウーマン1984』には、新たなゴールデン・イーグル・アーマーという防具が出てくるのです。

〈ネタバレ〉ゴールデン・イーグル・アーマーとは?

かつて人間の奴隷だったアマゾンをダイアナの母が解放。だが、逃げる時に追手を止める"楯"が必要でした。そこで、全員の鎧を集め鉄壁の鎧を造り上げました。ゴールデン・イーグル・アーマーです。

それを着たのがアステリアで、彼女の犠牲がアマゾンを勝利に導いたのです。このアステリアですが、エンドロールの間に少しだけ出てきます。アステリアを演じたのは、TV初代ワンダーウーマンことリンダ・カーターでした。懐かしさを覚えた方も多いことでしょう。

〈ネタバレ〉そして、ワンダーウーマンはスーパーマンになった。

かつてパイロットであった恋人スティーブが教えてくれた「風が教えてくれる、風に乗り、風をつかむ」コツによって、ワンダーウーマンはスーパーマンのように自由に空を飛びます。そして、世の中の悪に目を凝らし、空から事件現場にかけつけます。まるであのスーパーマンのように……。

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『ワンダーウーマン』第1作もチェック
→ ガル・ガドット『ワンダーウーマン』アマゾンの姫ダイアナvs軍神アレス

魔法の石に宿った「マヤの邪悪な神」を考察する

日本の神には「荒魂(あらみたま)」と「和魂(にぎみたま)」の両面があります。同じように、マヤの神にも正邪・明暗などの二面性があります。

しかし、「願いを叶える」という力を持ったマヤの神はいません。「大切なものを奪う」不気味な神なら多くみられます。次のアー・プチ(下参照)が近いかもと思いましたが、「願い」とは無関係ですから、映画の神はアー・プチではありません。

欧米の人々にとっては、キリスト教が深く根付いています。グノーシス派のヤルダバオート(下参照)は、マヤの神々と同じように映画『ワンダーウーマン1984』の邪神の参考になっているかもしれません。

私の結論としては、グノーシス派のヤルダバオートの概念を、マヤの神として表現したのではないかと思いました。

【荒魂】神の荒々しい側面、荒ぶる魂です
【和魂】神の優しく平和的な側面で、仁愛、謙遜等です

マヤの邪神アー・プチ

マヤの邪神アー・プチアー・プチは邪悪な死の神であり、ユカタン半島では「ユンシミル」とも呼ばれ、イツァムナー神(天と地の創造神)の宿敵とされています。

マヤの伝承では、死者の行く地下世界「シバルバー」は9層からなるとされ、その最下層ミトナル」を支配するのが、このアー・ブチです。

骸骨の姿をして、鈴を髪や首飾りなどにつけた格好で描かれることが多く、その傍らには犬やフクロウ、熱帯に生息するムアン鳥などが配されることもあります。

犬は死者の魂を地下世界に導く動物とされ、また、フクロウやムアン鳥はマヤの人々にとって、不吉な出来事(死)が起こる前兆を暗示する生き物です。

アー・プチは常に死者を求めて、病人のいる家々をさまようとされ、マヤの人々に非常に恐れられていました。

また、アー・プチは戦いや生贄の神の眷属でもあり、そのアー・プチを意昧するマヤ文字には、生贄の心臓をえぐり出す石のナイフに似たモチーフが使われています。

(『マヤ ・アステカの神々』本参照)

グノーシス派のヤルダバオートとデミウルゴス

マヤの神ではないですが、「邪悪な神 虚妄の神」をさらに調べてみたら、「ヤルダバオート」「デミウルゴス」が出てきました。

グノーシス主義では、『旧約聖書』に登場するヤハウェと名のっているデミウルゴスを、固有名で「ヤルダバオート」と呼んでいました。『旧約聖書』において愚劣な行為を行い、悪しき行いや傲慢を誇示しているのは、「偽の神」「下級神」たるヤルダバオートです。

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