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『ベン・ハー』のリメイク版は、1959年にウィリアム・ワイラー監督によって制作された映画からの影響を受けながらも、新たな人間ドラマを描いています。

物語は主人公ベン・ハーとメッサラの兄弟的な絆、時代と宗教的な対立の交錯を通じて進展し、リメイク版ならではの深みが感じられます。

特に、メッサラの心理描写が際立ち、観客は感情移入を促されます。

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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

『ベン・ハー』リメイク版は、人間の物語

ウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演の1959版『ベン・ハー』は、壮大で崇高さがありました。

しかし、リメイク版『ベン・ハー』は上映時間も短く、スケール感はありません。また、ジャック・ヒューストン演じる主人公ベン・ハーにも崇高感はありません。

ですが、リメイク版『ベン・ハー』には、身近に感じられる人間ドラマになっています。特に、メッサラの心理がよく描写されています。

『ベン・ハー』リメイク版、最初はメッサラの物語かと?

メッサラは、ベン・ハー家の養子として育てられていました。しかも、ベン・ハーとメッサラは兄弟以上の仲よしです。二人で乗馬で遠出することもあります。

ある日、ベン・ハーの馬が岩につまずき、メッサラはベン・ハーを抱えて「お母さ〜ん」と、ベン・ハーの母親に声をかけたりします。それほど、彼は、ベン・ハー家の一員になっていました。

また、ベン・ハーの妹とは、お互い心の中では愛し合っています。

しかし、メッサラはローマ人です。ベン・ハー家の自分の存在感を徐々に喪失し、ローマの兵士となるべくエレサレムを去っていきます。

メッサラは、辺境の蛮族と何年間も戦います。次第にその実力を認められていくメッサラ。やがて、ローマ軍司令官としてエレサレムに帰ってくると、ベン・ハーと再会し、旧交を温めます。

しかし、時代がユダヤ人ベン・ハーとローマ軍人メッサラを引き裂いていきます。

ローマ軍に対し武力行使をするユダヤのゼロテ派

エレサレムでは、ローマの圧政に対して武力行使をするゼロテ派。

メッサラは、ベン・ハーにゼロテ派の情報を提供するよう要請します。ベン・ハーは同じユダヤ人を裏切ることができず、メッサラの要請を拒否。

「メッサラはユダヤのベン・ハーと仲がいいからな」と陰口を叩かれ、メッサラのローマ軍内での立場が微妙になっていきます。

また、メッサラを愛するベン・ハーの妹が、ローマ軍を墓地で襲い負傷したゼロテ派の少年をかくまう事件が起きます。ベン・ハーも止むを得ず、その少年を助けます。

新総督を暗殺しようとしたゼロテ派の少年

そんな状況の中、ローマからエレサレム新総督が赴任してきます。そのパレードの時、ゼロテ派の少年は、ベン・ハー家の弓を取り、ベン・ハー家の屋上から新総督に矢を放ちます。

メッサラはそれに気付き、新総督を助けます。ベン・ハーはメッサラに少年の助けを求めますが、メッサラは拒否。

メッサラも、ユダヤの上層部(ベン・ハー家)と話は通してあるのでパレードは安全と総督に言っていたのです。その手前、かばうことができなかったのです。

愛するベン・ハーの妹と母親を死へと追いやるメッサラの心は、泣いています。

ベン・ハーとイエスの最初の出会い

とうとう、ベン・ハーは少年を助けるため、「矢は自分が放った」と自白。

母と妹は逮捕され死刑場へ。だが、すぐ処刑されることはありませんでした。

ベン・ハーは奴隷として、ガレー船に送られます。連行されるボロボロになったベン・ハー。喉は渇き、足がもつれ、膝を落とします。そんな彼に、イエスが水を与えます。兵士達はイエスに圧倒され、止めることはできません。

Ben-Hur: A Tale of the Christ『ベン・ハー』の副題は『キリストの物語』です

ベン・ハーが漕ぎ手となったガレー船は、ギリシャ海軍に沈没させられ、なんとか生き残ったベン・ハー。とある海岸に漂着し、族長イルデリムと出会います。

族長とエレサレムに入ったベン・ハー。死んだと思っていた母と妹が生きていることを知りますが、母と妹は難病にかかっていました。

迫力ある戦車競争

ベン・ハーは族長イルデリムの戦車に乗り、宿敵メッサラと対決。全体のスケール感は小さかったのですが、この戦車競争はかなりの迫力がありました。

これぞ、ベン・ハーの世界。ベン・ハーはなんとかメッサラに勝ちます。

イエス、ゴルゴタの丘へ

その頃、イエスは重い十字架を背負い、ゴルゴタの丘へと引っ立てられていきます。十字架の重さに耐えきれず、崩れ落ちるイエス。

ベン・ハーは兵士には止められますが、なんとかイエスに水を差し出します。その時、彼はかつて奴隷の自分に水を差し出してくれたのが、その男イエスだったと気づきます。

ゴルゴタの丘でのイエスの最後。天は曇り、嵐になり、ゴルゴタの丘にいたベン・ハーはイエスの心に共鳴。また、キリストの血が流れ、血が混じった水を飲み、ベン・ハーの母と妹の難病も癒されます。

最後には、なんとバン・ハーはあの宿敵メッサラとも仲直りします。

『ベン・ハー』リメイク版(2016)

【監督】
ティムール・ベクマンベトフ『ウォンテッド』
【出演】
ベン・ハー:ジャック・ヒューストン
メッサラ:トビー・ケベル
イルデリム:モーガン・フリーマン
イエス・キリスト:ロドリゴ・サントロ
※ロドリゴ・サントロは『300 〈スリーハンドレッド〉』『300  〜帝国の進撃〜』で、あのクセルクセスを演じていました。別人のように感じました。

まとめ

総括すると、『ベン・ハー』のリメイク版は壮大なスケールとともに、個々の登場人物の複雑な心情に焦点を当てています。

物語はエピックな戦車競争や感動的な再会を通じて進み、最終的にはキリストの物語と交わり、人間ドラマの真髄に迫ります。

ジャック・ヒューストンやトビー・ケベルの演技が際立ち、彼らが新たな視点で名作を再解釈していることが感じられます。

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