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倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』

倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』TVドラマ

『寂しい丘で狩りをする』第1話は先行配信されていますが(Paravi独占先行配信中!)、テレビ東京では4月22日(金)深夜1時スタート予定です。

『寂しい丘で狩りをする』ドラマ・あらすじ

探偵の桑村みどり倉科力ナ)は、恋人で刑事の浅野平山浩行)から結婚を申し込まれ、幸せな日々を送っていた。

ある日、探偵事務所に野添敦子久保田紗友)がやってくる。敦子の依頼は7年前に自分を襲い服役していた押本丸山智己)の出所後の動向を調べてほしいというもの。

敦子は裁判の時に押本が放った「復讐してやる」という言葉に怯えていた。みどりもかつて交際していた力メラマンの久我竹財輝之助)との辛い過去があり、心に傷を負っていた。

みどりは敦子の依頼を受けるが…押本は執拗に敦子を追いかけ襲ってきた。それと同時に久我がみどりの前に現れ、再び付け狙う。その姿はまるで「狩り」を楽しむようだ。終わりのない地獄に、みどりはいつしか復讐を誓う。「狩られる前に狩る」。息もつかせぬ展開で送る戦懐のクライムラブサスペンス!

※刑事の浅野は、原作ではNIU保険会社の調査員です。
※押本忠夫は、原作では押本史夫

彼女たちはなぜ復讐をしなければならなかったのか…?

『寂しい丘で狩りをする』は女の苦しみと男の狂気が交錯し、思わぬ運命へと翻弄されていく主人公の姿を描いた、世の中の恐怖と不条理を扶る、社会派工ンターテインメントです。

倉科力ナのコメント

過去にトラウマを抱えつつも、そこに立ち向かっていく女性たちのお話で、特に主人公のみどりは強敵に立ち向かう役なので是非演じてみたいなと思いました。

みどりと、その依頼人の敦子、心身ともに傷つけられた過去を持つ女性たちがどう光を掴んでいくのか、そこが見どころのひとつでもありこの作品を通じてたくさんの方にエールを送ることができればと思います。

どのシーンの撮影もエピソードがすこくて心に負荷がかかるシーンが多く、見えない血を流しながら演じていますが、とてもやりがいがあります。1話ことに続きが気になる作品となっていますので‘ぜひこ覧ください!

倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』原作読んでみた〈ネタバレ〉

倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』Hunting on a lonely hill

『寂しい丘で狩りをする』読書感想ピンとこない点[ネタバレ]

ここから先はあくまで原作の〈ネタバレ〉になります。知りたくない方は、スルーしてください。

  1. タイトル『寂しい丘で狩りをする』
  2. 狩られる前に狩る
  3. 倉科カナのコメント

以上3つの点から、『必殺仕事人』ではありませんが、桑村みどり(倉科力ナ)は久我(竹財輝之助)に、野添敦子(久保田紗友)はレイプした押本(丸山智己)に復讐するのかと思いました。

そこで、原作を読んでみました。「えっ!全然違うじゃない」と、原作は全く予想に反していました。

原作『寂しい丘で狩りをする』単行本は、全339ページ。久我が死ぬのが261ページです。この久我が死ぬ前までが、戦懐のクライムラブサスペンス!です。あとの読みどころは、みどりがいかに押本を追いつめるか……です。

ピンとこない点をまとめると……

  • 久我のあっけない心臓麻痺による浴槽での溺死
  • 野添敦子の真の顔が見えない
    敦子は押本の復讐に対して冷静に考えていると発言していますが、結局みどり任せで、ただただ恐れて逃げているだけです。
  • 最後に桑村みどりにあっけなくやられるレイプ犯押本
    久我を恐れている時のみどりと敦子のレイプ犯押本に対する冷静で無慈悲に暴力を加えるみどりとの落差。個人でこんなに差が出るのでしょうか? 自分事と他人事とは違うのと同じでしょうか?
  • その後、有罪判決を受ける桑村みどりのその後の行動
    みどりは執行猶予を受けて出所すると、新しい恋人NIU保険会社の浅野の子を妊娠し、探偵の一線をとりあえず退いてしまう。ハッピーエンドで終わります。押本を無慈悲に暴行したみどりはどこに行ってしまったのでしょうか?
  • 映画『バットマン』ではありませんが、みどりがダークナイトになって、女性を助けるようになったら面白いと思ったのですが…。『寂しい丘で狩りをする』の続編がないか調べてみましたが、続編はありません。
  • わずらわしい! 古い映画フィルムの劣化・修正などの詳細な情報
    この4人—みどり、敦子、久我、押本の主ストーリーに、古い映画フィルムの劣化・修正などの細かすぎる情報や小津安二郎が戦地で山中貞夫と会った話などは必要なのでしょうか?
    賛否両論があるかと思いますが……このように、時たま主ストーリーとあまりに関係ない情報が数ページはさまれます。こういう点が良いとする方も多いと思いますが、私にはストーリー展開が妨げられ、しらけました。
    たぶん、ドラマではもっと簡単になっているか削除されているのではないでしょうか。

『寂しい丘で狩りをする』調査報告書

ところで、探偵・桑村みどりを紹介するに、イビサ・レディス探偵社の彼女の調査報告書が8ページほど出てきます。この調査報告書の詳細は、探偵というものの実態(?)を垣間見せてくれました。こういうふうに探偵は地道に尾行し記録するんだと。

探偵・桑村みどりの報告書

辻原 登・プロフィール

1945年 和歌山県生まれ
1990年「村の名前」で芥川賞
1999年『翔べ麒麟』で読売文学賞
2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞
2005年「枯葉の中の青い炎」で川端康成文学賞
2006年『花はさくら木』で大佛次郎賞
2010年『許されざる者』で毎日芸術賞
2011年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞
2012年『韃靼の馬』で司馬遼太郎賞
2013年『冬の旅』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞
※『寂しい丘で狩りをする』刊行された当時に掲載されていたもの

まとめ

倉科カナ主演『寂しい丘で狩りをする』第1話は、テレビ東京で4月22日(金)深夜1時スタート予定です。第1話を見るかぎり、女性は気分を害すると思われます。一方、男はこんな卑劣な自分勝手な男になってはいけません。

押本の勝手な思い込み
「あの女は約束を破って、おれを裏切った。娑婆に出たら、探し出して殺してやりたい」。約束とは、敦子(久保田紗友)が押本(丸山智己)を警察に訴えない、と勝手に押本が思っていたことです。

久我(竹財輝之助)の勝手な思い込み
「僕をここまで怒らせることのできるのはきみだけだ。きみは言葉でどれだけ僕を傷つけているか知っているかい。きみが言葉で傷つけるから、僕はきみの体に思い知らせてやるんだ。言葉の暴力に見合うだけの力を行使して、何が悪いんだよ」

心の闇を抱えた男と女の追跡劇
映画のフィルム・エディター、野添敦子は、かつて自分をレイプして逮捕された凶悪犯、押本史夫の復讐に脅える。敦子に依頼され押本を尾行する女性探偵、桑村みどりもまた、交際相手の久我の暴力に苦しんでいた。刑期を終えて出所した押本は敦子の行方を探し回り、久我はみどりを執拗に追う。追い詰められた女たちが最後に選んだ道は―?
(『寂しい丘で狩りをする』帯より)

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