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渡部篤郎『翳りゆく夏』
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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

『翳りゆく夏』私がミスリードされた推理の理由

第4話に、梶(渡部篤郎)と元奥さん鮎子(板谷由夏)のこんな会話が出てきます。

梶は、誘拐の共犯者であると証券マンの堀江(滝藤賢一)を疑います。末期がんで入院している堀江に会いに行く2時間前、元奥さんと娘をスケートに誘います。

鮎子「その入院している男が真犯人だったら、大スクークね」
梶「でもまぁね、20年も前の事件だからね」
鮎子「スクークには変わりないわよ。その男がちゃんと話してくれるといいね」
梶「うん、もうね、末期がんの宣告もされているんだ。最後に本当のこと言ってくれるといいんだがね」
鮎子「でも、どうして犯人はさぁ、新生児室の真ん中の目立つ赤ちゃんを奪っていったのかな。それだけがね、説明できないのよね」
梶「やっぱり、一番ぐっすり寝ている子を選んだんじゃないかなあ。それしか理由がないからね」
鮎子「赤ちゃんってさあ、足にネームバンドつけてんだよね」
梶「うん、でも実物は見てないけど、名前と血液型が書かれていたらしい」
鮎子「(誘拐された)夏雄ちゃんの血液型って何型?」
梶「O型。(元刑事の)備忘録に書いてあった」
鮎子「O型」
梶「なに?」
鮎子「うん、いや両親が共にAB型の場合にだけO型は生まれない。それ以外の組み合わせだったら、O型は生まれる、でしょ」
梶「うん」
鮎子「つまり、O型の赤ちゃんだったら、子どもが欲しいと思っている親、ほとんどに売れるわけだ」
梶「売る⁉︎」
鮎子「うん、だって、買った赤ちゃんを自分の子供だって言いはったって、血液型に矛盾はないわけだし、親子鑑定しない限りわからないでしょ」
梶「いや〜、そりゃそうだけど。え、じゃ、赤ん坊を売るのが犯人の目的だったって言うの⁉︎」
鮎子「いやなんとなくね、そう思っただけよ。でも、それだったら、脅迫状は送らないのよね〜

梶と堀江の会話

堀江「よくたどり着いたな、ここまで」
梶「啓陽会総合病院の誘拐を実行したのはあなたですね」
堀江「違う。俺は誘拐などしていない」
梶「でも、あなたは今『よくここまでたどり着いた』とおっしゃっていました」
堀江「あんたは事件の全体像を把握していないようだ
梶「どういうことですか?」
堀江「俺たちがやったことは、病院を脅迫して、あと一歩のところで大金を手に入れかけたということだけだ。九十九のバカがもうちょっと冷静だったら、大成功していた」
梶「脅迫だけですか。誘拐したのは別のグループということですか」
堀江「グループかどうか知らんがな。そういうことだ」

この時、私の頭に院長(嶋田久作)が浮かびました。彼は、赤ん坊を陰で斡旋していたのではないかと……。彼は身代金が赤ん坊の親でなく病院にきた時、すんなり1億円を工面していたからです。

また、身代金の受け渡しの時、多くの警察官が見張っている中、1億円の中から1千万円分を多くの人々がいる中、1万円札を上からバラまいたのです。犯人がその騒ぎの中、身代金を奪っていけるように。

『翳りゆく夏』あらすじ

『翳りゆく夏』あらすじ

1995年、横須賀啓陽会病院で新生児誘拐事件が発生。
犯人は病院長の大槻貞利(嶋田久作)に1億円の身代金を要求します。犯人の2人は9千万円を手にした後、警察に追われ事故死。(1千万円は、病院長が人々の前でバラまく)

20年後、週刊誌『秀峰』のスクープ記事
【東西新聞 誘拐犯の娘を記者にする「公正と良識」】
誘拐犯の娘とは、朝倉比呂子(門脇麦)のこと。

人事部長の武藤誠一(時任三郎)は、朝倉比呂子が入社試験で1位の成績であったことのほか、誘拐犯の娘であることを知っていて、入社させるよう努力します。ある思いがあったからです。

葉山に住んでいる大株主ハヤマから、東西新聞社長の杉野俊一(橋爪功)に電話があります。
杉野社長は「20年前の新生児誘拐事件の再調査」を、今は窓際、かつての敏腕記者の梶秀和(渡部篤郎)に命じます。

梶は、元担当刑事の井上周平(岩松了)を訪ね、その備忘録をもとに取材していきます。そして、ついに“封印されていた真実”をつきとめます。
(全5話ドラマ)

『翳りゆく夏』キャスト

渡部篤郎 梶秀和(東西新聞社・窓際元記者)
板谷由夏 須川鮎子(梶秀和の元妻)
葵わかな 須川未央(梶秀和の娘)

橋爪 功 杉野俊一(東西新聞社長)
時任三郎 武藤誠一(人事部長)
鶴田真由 武藤香織(武藤の自殺した妻)
菅田将暉 武藤俊治(武藤の息子)初々しい表情が印象的

門脇 麦 朝倉比呂子(誘拐犯の娘)
夙川アトム 九十九昭夫(誘拐犯)
高橋ユウ 春木佐智子(九十九の愛人)

岩松 了 井上周平(元担当刑事)
嶋田久作 大槻貞利(病院長)
中田喜子 大槻綾子(病院長の妻)
滝川 絹江 菜葉菜(当時の看護師)

滝藤賢一 堀江淳二(病院の担当証券マン)
前田敦子 華原優(ソープ嬢)5歳の唯一の目撃者

戸田昌宏 手塚壮一(誘拐された新生児の父親)
森口瑤子 手塚浅子(その母親)

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『翳りゆく夏』ネタバレ

身代金をまんまと奪った犯人は逃走します。身代金は別の袋に入れ替えられたにもかかわらず、GPSが仕込まれてい元のトランクごと持っていって、レンタカーの逃走車が発覚。誘拐犯の九十九(夙川アトム)と愛人の佐智子(高橋ユウ)は、追われて事故を起こし死亡。

この2人の共犯者というより主犯が、病院の担当証券マン堀江(滝藤賢一)だったのです。

しかし、誘拐犯は別にいたのです。ここで、犯人は大槻病院長(嶋田久作)だと思いました。赤ん坊を売っていたのだと。

また、病院長の妻・大槻綾子(中田喜子)は夫が犯人とは知らず、こう供述していました。
「新聞に載った九十九の写真と自宅に掛かってきた犯人の声が一致しないような違和感を覚えた」と。
しかし、警察は「印象に過ぎない」と取りあげません。

この後、真犯人を特定した梶の推理には、無理があるように感じます。ですから、第6話は私にとっては大どんでん返しでした。正直「そんな〜」と思わざるを得まないラストでした。

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『翳りゆく夏』警察・井上元刑事らの失態

梶は井上刑事の備忘録をもとに取材を進めました。その過程でいくつかの疑問点を抱き、真相に近づいたのですが、なぜこの備忘録をつけていた井上元刑事は、真犯人にたどりつけなかったのでしょうか?

また、誘拐犯の唯一の目撃者である5歳の華原優(前田敦子)、新生児室から赤ん坊を連れて行く小柄な女性を目撃しました。162cm以上ある死んだ九十九の愛人・佐智子は、けっして「小柄」ではありません。警察は、そのことを取り上げませんでした。

……優が指摘した写真(佐智子)は、女刑事がその写真を見ていたからです。

華原優はウソの供述をしたと、梶に話します。
優「セーラームーンの日だった。あのね、毎週見てたから、あの日も早く帰りたかった。だから、ウソをついた。並ばられた写真の中には、私が見たものはいなかった。私が本当のこと言ってたら、何か変わってた?」
梶「それはわからない」
優「もう一つ教えてあげる。私、もう一度あの時の女を見てる」

後、梶は優に見てもらいたいものがあると話します。誘拐した真犯人の女の写真でしょう。

なんとも警察の失態が多くあったのが、新生児誘拐事件だったのです。

『翳りゆく夏』まとめ

20年前、誘拐犯が交通事故で死亡し、誘拐された新生児が生きているかわからないまま事件は終わってしまいました。

20年後、その犯人の娘・比呂子(門脇麦)が東西新聞社に内定されたことを週刊誌がすっぱ抜くことによって、窓際社員・梶(渡部篤郎)の再調査になります。

新たに浮上した共犯者、堀江(滝藤賢一)。新生児の誘拐に最初に気づいた看護師だった滝川(菜葉菜)は、堀江の共犯者であり、事件の2年後に堀江に殺されていました。

滝川が真犯人の家に「あなたの子供は啓陽会病院から誘拐された手塚夏雄」と知らせたことで、堀江が捕まることを危惧したからです。

はたして、真犯人は誰か? 「小柄」な女とは誰か? 驚愕のラストでした。

後日談

杉野社長(橋爪功)より謝罪文が、東西新聞に出されました。

横須賀新生児誘拐事件
当時36歳の男性が犯人隠避を自供

比呂子(門脇麦)は東西新聞社ニューヨーク支局に勤め、梶(渡部篤郎)はもとの社会部に戻ります。

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