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『教場』大島優子と葵わかな©️フジテレビ

2020年1月4日(土)5日(日)に放映された『教場』の登場人物について、原作『教場』から解説します。

大島優子演じるのは楠本しのぶ、葵わかな演じるのは岸本香織です。この二人が出てくるのは、原作では『教場』第二話 牢問です。

そして最後には、風間教官はなぜすぐ楠本しのぶを助け出さないのか? 読者は疑問に感じつつ、緊迫感が増していきます。

岸川沙織は楠本しのぶの婚約者のひき逃げ犯か?

楠本しのぶ(大島優子)は元インテリアコーディネーター。かつて、自分の婚約者の和馬を引き逃げされ、その犯人を捕えるべく警察官を志望しました。

ひき逃げした車のカラーはベンガラ色(暗い赤みを帯びた茶色)。そのカラーの車を持っているのが、同期の岸川沙織(葵わかな)でした。

楠本しのぶが岸川沙織の似顔絵を描いていた時、
「これ、2年前の沙織ちゃんだよ、写真を思い出しながら描いてみたの」
「写真?」
「ほら、入校してすぐ、女子だけでこっそりアルバムの見せっこをしたでしょ。……車と一緒に写っているやつ」

それは2ヶ月前のこと。その車のカラーがベンガラ色だったのです。

匿名の脅迫状に怯え衰弱していく岸川沙織

「最近、嫌な手紙が届くの。もう5通くらい受けとったかな。『おまえがやった悪事を知ってるぞ』って。だから、よく眠れない晩もあったりして……」

そのため、沙織(葵わかな)は体調をいちじるしく崩しています。
その手紙を出しているのが、ほかならぬ楠本しのぶ(大島優子)。彼女は沙織の友人として近づいていたのです

気の弱い沙織は「しのぶさん、味方だよね。わたしの」
「もちろん」と、楠本しのぶ。
「じゃ、これからも、わたしを見捨てたり裏切ったりしない?」

楠本は沙織の膝の上に腰をかけると、脅迫状の犯人を見つけ逮捕すると沙織に誓います。その時、江戸時代の「牢問」の話をします。この時、沙織は楠本のほのかな匂いを感じます。

「牢問」とは、犯人をギザギザの板の上に座らせ、重い石板をその腿に何枚ものせて白状させる拷問です。

脅迫状を送る犯人に気づく風間教官

風間「岸川にときどき手紙がくる。あれを出しているのはきみか」
楠本「……そうです」
風間「なぜ、わざわざ面倒なことをする。直接口で伝えれば済むはずだ」
楠本「ただの悪戯なんです。岸川さんは、一番の友達ですから」

岸川沙織(葵わかな)の報復

幅10メートル、奥行き4メートルの車庫。地上1段、地下1段。そこで、楠本しのぶ(大島優子)がワックス掛けするパトカーは、地上1段の右端のパレット。

上に上がった楠本。その時、背中を押されて2メートル落下します。上のパレットに手をかけよじ登ろうとすると、パレットがスライドしてきます。

楠本は挟まれることを避けようとしますが、何者かに頭と首を抑えられ動けません。何者かと格闘後、這い上がりますが、再びスライドしてきたパレットに太ももを挟まれてしまいます。

楠本しのぶ(大島優子)と風間教官

5時間後に意識を取り戻した楠本しのぶ(大島優子)は、かろうじて携帯から連絡します。答えるのは、風間教官。

「なぜ挟まれた? 事故か」
「……違います。誰かに、やられました」
「岸川か」

楠本は、風間から岸川沙織(葵わかな)が消えたことを聞きます。
「きみと岸川の間に何があった。話せ」

その時、トランシーバーを持った宮坂(工藤阿須加)が現場に現れます。
「助けて、早く」
しかし、宮坂は直ぐに機械を動かそうとはしません。

「教官、宮坂に行ってください。早く、ボタンを押せって。お願いします」
「きみと岸川の間に何があった。話せ。話せば宮坂にボタンを押させる」

なぜ? 風間は楠本をすぐに助け出さないのか?〈ネタバレ〉

風間教官と宮坂のトランシーバー越しに話す楠本しのぶ(大島優子)。

とうとう、楠本は沙織(葵わかな)が恋人和馬をひき逃げした犯人であることを告げます。なぜなら、ベンガラ色の車を持っている写真を見たからと。

しかし、沙織は犯人ではなかったのです。写真に写っている車の色は、光によって色が変わっていたのです。

「だったら、どうして、沙織はわたしを襲ったんですか。犯人じゃなかったら」
「裏切ったからだろ、おまえが」

楠本は機械に挟まれたまま、風間と楠本のやり取りが長く続きます。とうとう、楠本は気を失ってしまいます。

しかし、なぜ風間は楠本をすぐに助け出さなかったのでしょうか?
それは、「挫滅症候群」と呼ばれる現象が起きるからです。

長い時間手足を圧迫されると、細胞が壊れます。壊れた細胞からはカリウム、ミオグロビン、乳酸が流れ出し、血液がドロドロに濁ります。そんな時、圧迫物を取り除くと、濁った血液が一気に体中を駆けめぐります。すると、意識は混濁し、死ぬこともあるのです。

まとめ

『教場』の登場人物、大島優子演じる楠本しのぶ、葵わかな演じる岸本香織をとおして、原作『教場』第二話 牢問のエピソードを紹介しました。

自分の婚約者をひき逃げした犯人=岸本香織だと、楠本しのぶが勘違いしたことから起こるエピソードです。

また、「挫滅症候群」と呼ばれる現象を知らない読者にとって、なぜ風間教官がすぐ楠本しのぶを助け出さないのか? 疑問に感じつつ、緊迫感が増していきます。

ぜひ、その面白さを原作『教場』で味わってください。

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『教場』大島優子と葵わかな

大島優子
大島優子

女優。女性アイドルグループAKB48の元メンバー
【生年月日】1988年10月17日
【生まれ】栃木県壬生町
【身長】152cm
【事務所】太田プロダクション
【書籍】脱ぎやがれ!、大島優子1stフォトブック優子
日本人の父親、日本・アメリカのハーフの母親の元に生まれたクォーター
座右の銘は「十人十色、己を信じ精進せよ」(高校時代の恩師の言葉)
小学校3、4年生からゆずのファンであり、ゆずの地元である横浜市岡村町にも足を運ぶほどである。好きな楽曲は「心のままに」「傍観者」
また、北川悠仁は大島のファンであることを公言している。

憧れの女優は永作博美。香川照之の女版になることが目標
戸田恵梨香とは仲が良く、朝の連続テレビ小説「スカーレット」で共演
好きな物はスノーボード(9歳の頃から)、スニーカー、爬虫類
好きなスポーツはサッカー
ダッフィー集めをしており、ブログでも度々登場している
名前が「ヒップ」というロップイヤーラビットを飼っている
嫌いな物は風船
大島優子オフィシャルブログ「ゆうらり ゆうこ」by Ameba
https://ameblo.jp › akbyuukooosima

葵わかな

葵わかな
女優
【生年月日】 1998年6月30日 (年齢 21歳)
【生まれ】 神奈川県
【身長】 158 cm
【性格】人見知り
【事務所】スターダストプロモーション所属
【学歴】慶應義塾大学
【趣味】
読書、一人カラオケを好む、アニメ、宝塚観劇。読書に関しては通学時間に三浦しをん、伊坂幸太郎、宮部みゆきなどの小説を読んでいるほか、漫画もよく読んでいる

NHK2017年連続テレビ小説『わろてんか』ヒロインオーディションで2,378人の候補者の中から選出される。吉本興業の創業者・吉本せいをモデルとしたヒロイン・藤岡てん役を演じる。大阪での撮影のため人生初の一人暮らしを体験

2019年上演の『ロミオ&ジュリエット』でミュージカル初挑戦にして主演を務める
事務所の同僚は、朝ドラヒロインの後輩にあたる永野芽郁