未来への10カウント©️テレビ朝日

『未来への10カウント』もっと見たかった3つの理由

『未来への10カウント』第8回までの視聴率は平均10%でしたが、最終回は13.1%でした。第8話の最後に折原先生(満島ひかり)の告白があり、その結果も知りたいだろうし、9話にはインターハイ予選もあり、期待値が上がっていたのだと思います。

また、桐沢祥吾(木村拓哉)がコーチを続けるのは既定路線ですが、焼き鳥屋の開業はどうするのか。今の校長(内田有紀)は、桐沢に対してどんな気持ちを持っていてどんな決断を下すのか、などのこともあります。

ですから、いろいろな内容があるのに、9話は駆け足のように終わってしまいました。桐沢のかっこいいところ—これがこのドラマのテーマ—に焦点が当たり、長いシーンになっていました。

一生懸命になれる大切さ!

桐沢祥吾(木村拓哉)は、非常勤講師とコーチを兼ねています。そんな彼に「焼き鳥屋を再開しないか、いい物件がある」という義兄(石黒賢)の提案がありました。焼き鳥屋を再開するには、仕込みに時間がかかります。非常勤講師とコーチを一緒に続けることにはかなりの無理が強いられます。

しかし、非常勤講師とコーチのどちらか1つを辞めることはできません。なぜなら、校則には「教員でなければコーチになれない」とあるからです。

  1. コーチを諦めるのか?
    かといって、自分を必要としてくれるボクシング部員を見捨てることはできません。絶望していた自分を救ってくれたのは彼らだからです。
  2. では、焼き鳥屋を諦めるのか?

『未来への10カウント』ですから、普通ならコーチと非常勤講師を続ける決断になるでしょう。なぜなら、焼き鳥屋はストーリーには直接関係がありません。

はたして桐沢はどう決断したのでしょうか。
すべて—コーチ・非常勤講師・焼き鳥屋を取ることにしたのです。

①圧倒的な説得力「俺、ほんと目一杯生きたいんだよ」

未来への10カウント©️テレビ朝日

コーチ・非常勤講師・焼き鳥屋をすることになった桐沢(木村拓哉)は毎日3時間の睡眠しか取れません。とうとう彼はリング上で気を失い、倒れてしまいます。折原先生(満島ひかり)はじめ、部員たち全員が心配し、桐沢を囲みます。

気を取り戻すと、桐沢はこう語ります。

4ヶ月前だったら、このまま死んでもいいと思っていたんだろうな。このまま死なせてくれって。でも……、本当に人生に絶望してたからさ、でも今は違う。目の前にいるお前たちのおかげで、俺は生きる希望ができたから、お前たちには感謝している。

俺、ほんと目一杯生きたいんだよ。だから、これからどんなことがあっても何度でも立ち上がってやるって、そう思ってる。はぁ〜今の生活がきついとか苦しいとか、そんなことは全然思ってない。むしろ、最高に楽しいと思ってる。いや〜今はだっさいとこ見せちゃったけど、本当に今日だけだから。約束する。ふ〜、よし練習だ

(これぞ木村拓哉、最高にかっこいいシーンでした)

ふらふらでも立ち上がる桐沢を折原先生は支えながら、キッパリ言います。
いや〜まだ立っちゃダメですって、桐沢さん、座っててください。今日は私が仕切ります

②インターハイ決勝までの道のりも見たかった

『未来への10カウント』は単なるスポ根物語ではありませんが、インターハイ決勝の前でドラマは終わってしまいました。決勝には、水野あかり(山田杏奈)と玉乃井竜也(坂東龍汰)が残っています。

彼ら二人のさらなる苦難の道のりと桐沢コーチ(木村拓哉)の折れない指導など、少しはあってもよかったのではないでしょうか。インターハイの決勝での桐沢のアドバイス、彼の人生観と経験からのアドバイスはボクシング選手だけではなく、普通の生活にも参考になります。

また彼らの活躍次第では、校長(内田有紀)の動向もどうなるか気になります。かつて高校時代に桐沢に告白しましたが「コーチの娘とは付き合えない」と断られたこともありますので、折原先生(満島みどり)を含めて、どんな関係になっていくか気になるところです。

③どんどん可愛くなっていくボクシング顧問・折原先生(満島ひかり)

ボクシング顧問を押し付けられた、何も知らなかった折原先生(満島みどり)でしたが、その生真面目な性格からボクシングについて調べていきます。同時に、どんどん変わっていく桐沢コーチ(木村拓哉)の言動に心をゆさぶられ、彼に好意を持っていきます。息子・圭太(川原瑛都)も桐沢に懐いています。

第8話の最後では、折原先生は桐沢を自宅の夕食に招きます。その後、妹・楓(滝沢カレン)と息子・圭太が寝てから、二人でワインを飲んでいる時「圭太のお父さんになってもらえませんか?」と告白しました。

最終回9話では、二人は結婚するというハッピーエンドで終わりになりました。何気なく映し出された厨房のシーンには、二人の結婚指輪がありました。

この時には、高校の校則も教師でなくてもコーチができるように変わっていました。また、かつてのボクシング部員・伊庭海斗(King & Prince 髙橋海人)もアルバイトになっていたり、奥さん折原先生もお店を手伝ったりしているので、桐沢も時間にゆとりが持てるようになっています。

満島ひかりと木村拓哉©️テレビ朝日

終わりに

先が読めてしまうストーリー、ありきたりのスポ根性物語、すぐ予測できるハッピーエンドには感動などしないと思っていましたが、『未来への10カウント』のハッピーエンドには感動しました。

やはり木村拓哉はかっこよかったし、満島みどりはかなり可愛いかった。その結果でしょうか? 8話までの視聴率は10%前後だったのが、最終回9話では13.1%になっていました。

最後に、折原先生の息子・圭太(川原瑛都)君のあっと驚いた行動も書いておきます。それは……桐沢と母葵の関係を知った圭太君、なんと次の日に校長(内田有紀)に会いに行きます。

未来への10カウント©️テレビ朝日 右が校長(内田有紀)

「折原圭太です。8歳です」

「校長先生に折り入ってお願いがあります。桐沢のおじちゃんのことはご存知ですよね。ぼくは桐沢のおじちゃんにお父さんになって欲しいんです。実はお母さんと桐沢のおじちゃんとの間ではそいういう話が進んでいます。

ぼくがお願いしたいのはですね、お母さんと桐沢のおじちゃんが結婚しても、桐沢のおじちゃんにボクシング部のコーチを続けさせてください。どうしてかというと、それがお母さんが一番心配していることで、それが結婚の障害になってしまうと、ぼくはとても悲しいからです。お願いします、校長先生。

それと……今日ぼくがここへ来たのは、お母さんに内緒でお願いします」
と、圭太君は話すと、涼しい顔で出されていたお茶を飲みます。とても、8歳の子供の台詞ではありませんね。脱帽!

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