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高橋一生&蒼井優『ロマンスドール』映画

 

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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

高橋一生&蒼井優『ロマンスドール』映画のあらすじ・ネタバレ

一目で恋に落ちたラブドール職人と結婚した妻との10年間

妻が、その命を終えた
映画は、哲雄(高橋一生)のモノローグから始まります。このシーンは哲雄の上で生きている園子(蒼井優)が眠っているかのようです。原作は「妻が、腹上死した」で始まります。

哲雄(高橋一生)はラブドール職人として、久保田商会に入社。哲雄の先輩がドール造形士・相川(きたろう)でした。

ある日、乳房を失った女性のための乳房作りだと嘘を言って、乳房の型を取るためにアルバイトを頼むことになりました。しかしアダルト製品のラブドールのためとは言えなかったので、哲雄と相川は4,000円で購入したした白衣を着て医者になりすまし、アルバイトを待ちます。

哲雄と園子の出会い

アルバイトの園子(蒼井優)が会社を訪れます。型を取るだけの仕事でしたが、相川(きたろう)は乳房に触らなけでばいいものは創れないと、触ってもいいかと園子に頼みます。半分はスケベ心からでした。

哲雄(高橋一生)と相川はジャンケンでどちらが触るか決めます。相川は勝ちましたが、実際に園子の乳房に触る段階になると逃げてしまいます。その役目は2年も恋をしていないウブな哲雄に。園子の乳房に触る哲雄……。

『ああ、天国って、こんなところにあったんだと思った。その時だった、僕の手の…中の感触の変化、ようは、いや、ええと、あ、クララが立ったみたいな感動(アルプスの少女ハイジ51話)と近いのかもしれない。いや、たぶん近くはないが、みなまで言わないけど、そういうことだ』

哲雄と園子のそれぞれの秘密「夫婦の危機」

どうしても、アダルト製品ラブドールを作っていると園子に言えない哲雄。会社では、新素材が完成間近になって、後輩の両角(浜野謙太)にそのデータを盗まれ落ち込みます。そんな時、ゲームセンターで偶然知り合ったひろこ(三浦透子)と過ちを犯すことになりました。

一方、園子は胃癌になり、哲雄に言おうとするのですが、すれ違いからその機会がありません。

胃癌の手術が近づいた園子は手術にかかる一週間を隠し、理由を言わず外出しようとします。とうぜん問いつめる哲雄。園子は離婚を決意し、病気であることを伝えます。離婚したくない哲雄……。

園子の癌が再発。そして、

桜が咲くころに園子の癌が再発。医師は、哲雄にQOL(Quality of life)をすすめます。哲雄にはもうどうすることもできません。園子自身も、自分の死をわかっています。

園子は哲雄に最後の願いをします。「私のね、私の体を作ってほしいの」

園子「哲っちゃんの人形まだ完成してないんでしょ。ホ・ー・ルって? 前に難しいって、哲っちゃん言っていたから。私に……、役に立てるなら」

ロマンスドール「そのこ」限定100体、120万円

悲しみを乗り越え、哲雄は「園子のロマンスドール」を完成させます(蒼井優によく似ています!)。しかし「園子」ではなく「そのこ」と名前を変えて販売します。

ロマンスドール「そのこ」
つなぎ目のない一体型ドール
ドールに“いのち”が宿る
1人の女性をモチーフに、手足の長さ、指の形、細部までにこだわった造形
限定100体「そのこ」120万円

限定100体の「その子」は、発売数分で完売します。

映画『ロマンスドール』キャスト・原作・監督

高橋一生:北村哲雄
蒼井 優:北村園子
きたろう:相川金次 哲雄の師匠、ドール造形士
浜野謙太:両角 哲雄の新素材データを盗む
三浦透子:ひろこ ゲームセンターで出会った哲雄の一回きりの浮気相手
ピエール瀧:久保田商会社長

原作・監督:タナダユキ
公式サイト
 https://romancedoll.jp

映画『ロマンスドール』高橋一生のウブな感じがいい

刑事や武士といった派手な役ではありませんが、ウブな哲雄を演じる高橋一生が実にいい。園子の乳房を触る時の顔は、女性に憧れと少し恐怖を持ったとまどった青年のようです。

また、結婚式で園子の指にはめる結婚指輪を震える手でとり、自分の指にはめようとする仕草が目一杯頑張っているような不器用さもいい。園子に、その指輪は私にというアイコンタクトが微笑ましい。

園子は哲雄に付き合ってほしいと言われた時、すぐ承諾したときの哲雄の印象を相川にこう話していました。
「意義深い仕事をしている、胸を触られた時、不器用そうで優しいい人」と。「意義深い仕事」の真実を長い間、哲雄は園子に話せなかったのですが。

映画『ロマンスドール』蒼井優、山ちゃんがうらやましい!

蒼井優についての映画評論家・秋本鉄次のコメント
「もはや『さすが』のひと言。脱いでいないのにここまでなまめかしいベッドシーンを見せてくれるなんて。凄みを感じます」

「すごいシーンがあるんだって。ちょっと見るの怖い! シンプルに複雑!」
新婚だった蒼井優の夫、南海キャンディーズ・山里亮太が、出演している『スッキリ』(日本テレビ系)で『ロマンスドール』の予告編が流れた時のコメントです。

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映画『ロマンスドール』原作・監督タナダユキってどんな人?

タナダユキ・プロフィール
映画監督、脚本家、小説家。
2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、2008年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞。
監督作に『タカダワタル的』『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』『ロマンス』など。著書に『小説 さくらん』『百万円と苦虫女』『復讐』などがある。
【生年月日】 1975年8月12日(46歳)
【出生地】福岡県北九州市
【事務所】有限会社マッシュ

「ダッチワイフ」「ラブドール」とは?

ダッチワイフ」とは、オナニーやセックスのための等身大に近い女性の形をした人形のことです。日本では猥褻物として摘発の対象となることもあります。映画『ロマンスドール』の中でも、「そのこ」を発売した久保田商会社長(ピエール瀧)が逮捕されました。彼には、以前にも数回の逮捕歴がありました。

ラブドール」とは、主に男性がセックスを擬似的に楽しむための実物の女性に近い形状の人形のことです。ダッチワイフの一種。皮膚の素材がシリコンなどで作られ、感触や形状が人間の女性に近い高価な人形を指します。中には、観賞や写真撮影用として使用されるものもあります。

映画タイトルは、なぜ「ラブドール」でなく「ロマンスドール」なのでしょうか?

映画は単なる「ラブドール作り物語」ではなく、夫婦の物語です。単なる「ラブドール作り物語」だとしたら、もっと違ったストーリーになっていたでしょう。

たとえば映画にも出てきた両角(浜野謙太)は、哲雄の新素材データを盗み他社に持っていきます。この新素材データの競争開発などにスポットを当てることもできます。ですから、この映画のタイトルは「ラブドール」なのではなく「ロマンスドール」になったのではないでしょうか。

終わりに

映画『ロマンスドール』を見たのは、蒼井優のヌードシーンに期待したからです。ですから、はじめはストーリを飛ばして、彼女のヌードシーンだけを見ていました。

しかし、蒼井優と高橋一生の表情と切ないセリフがよく、全編をゆっくり見ることにしました。

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