※本ページにはプロモーションが含まれています。

キリスト教の「アレクサンドリアの聖カタリナ」を調べていたら、実在したヒュパティアという名前が出てきました。

ふつう殉教者は、キリスト教の聖人です。しかし、ヒュパティアは聖人ではなく、キリスト教の殉教者とは逆に、キリスト教徒の人々に虐殺されたのです。

ヒュパティアは、ギリシャ系の数学者・天文学者・新プラトン主義哲学者です。その科学的な考え方が、キリスト教徒に反感を買っって閉まったのです。

そんなヒュパティアの生涯は、映画『アレクサンドリア』(2011年)になっていました。そこで、その映画を無料で見る方法も調べてみました。

ヒュパティアの最後と牡蠣?

虐殺されるヒュパティア

エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』によると、

総司教キュリロスとその部下である修道士たちは、馬車で学園に向かっていたヒュパティアを襲ったといいます。

彼女を馬車から引きずりおろし、教会に連れこみました。その後、彼女を裸にして、牡蠣の貝殻で彼女の肉を骨から削ぎおとして殺害しました。なんとも、残虐な殺し方です。

しかし、なぜヒュパティアは殺されなければなかったのでしょうか?

ヒュパティア(350年から370年頃〜 415年3月)は、ローマ帝国領エジプトで活動したギリシャ系の数学者・天文学者・新プラトン主義哲学者です。実在した美しく聡明な女性です。

ヒュパティアの哲学が科学的で神秘主義を廃し、キリスト教徒からすると全く異端でした。また、総司教がキュリロスであったことも不運だったのかもしれません。

この事件後に開かれたエフェソス公会議により、「(総司教もネストリウス派も)教会を破壊するために生まれ育ってきた怪物である」と非難しています。エフェソス公会議の建前かもしれませんが……

ヒュパティアの映画『アレクサンドリア』あらすじとキャスト

4世紀、ローマ帝国末期のエジプト、アレクサンドリア。宗教をめぐる市民の対立から街が荒廃する中、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、分け隔てなく弟子たちを受け入れ、講義を行なっていた。

彼女は訴える。「世の中で何が起きようと、私たちは兄弟です。」

生徒でもあり、後にアレクサンドリアの長官となるオレステス(オスカー・アイザック)、そして奴隷ダオス(マックス・ミンゲラ)は密かに彼女に想いを寄せていた。

やがて、科学を否定するキリスト教徒たちと、それを拒絶する学者たちの間で、激しい対立が勃発。戦いの最中、キリスト教指導者は知る。この都市の有力者たちに多大な影響を与えているのは、ヒュパティアだということに。そして攻撃の矛先は、彼女に向けられたのだった……

  • アレハンドロ・アメナーバル監督
  • ヒュパティア:レイチェル・ワイズ
    哲学者で天文学者
  • キュリロス:サミ・サミール
    強硬派のキリスト教徒、後にアレクサンドリア総主教に
  • ダオス:マックス・ミンゲラ
    ヒュパティアに想いを寄せる奴隷。後に強硬派のキリスト教徒に
  • オレステス:オスカー・アイザック
    ヒュパティアを愛する弟子。後にエジプト長官に。
  • テオン:マイケル・ロンズデール
    ヒュパティアの父。アレクサンドリア図書館の最後の館長

まとめ

ギリシャ系の数学者・天文学者・新プラトン主義哲学者のヒュパティアを紹介しました。その生涯は映画『アレクサンドリア』(2011年)になっていました。

ヒュパティアは4世紀の学者でしたが、キリスト教とは違って科学的な考え方をしていました。そんな彼女を非難するキリスト教徒により、裸にされ、牡蠣の貝殻で肉を削ぎ落とされるという酷い殺され方をしました。

そんな彼女の映画『アレクサンドリア』を見てみませんか。