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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

エメリッヒ監督・映画『ムーンフォール』

1996年『インデペンデンス・デイ』
2004年『デイ・アフター・トゥモロー』
2009年『2012』
2016年『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
2022年『ムーンフォール』

ローランド・エメリッヒ監督の映画は、地球規模的なSF映画では圧倒的な迫力を持っています。しかし、映画は単なるSFではなく、当時の科学的な背景をふまえています。

インデペンデンス・デイ』では、宇宙人は友好的であるとしたスピルバーグ監督の『ET』とは反対に、宇宙人は危険だとする風潮から作られました。また、『デイ・アフター・トゥモロー』では地球温暖化説を取り上げ、『2012』ではマヤ暦の終末論をモチーフにしています。

そして、今回の『ムーンフォール』では、月の空洞説を巨大な建造物として取り上げています。以下のような記事が2017年10月22日に出ています。

そして、クライマックスの月の内部に入ってからは、あの『2001年宇宙の旅』のボーマン船長がモノリスの内部に入った時のような衝撃的な内容になっています。

→オカルトだった「月空洞説」がJAXAの発見で現実に!「すでに100種以上の宇宙人が地下にいる」衝撃的すぎる“月の正体”を研究者が徹底暴露!

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映画『ムーンフォール』あらすじとネタバレ

2011年1月12日、ブライアンを襲う無数の黒い物体

人工衛星の修理で船外任務をしていたブライアンとマーカス。その時無数の黒い物体が彼らを襲います。マーカスは宇宙空間に放り出され、ブライアンは命綱によってスペースシャトルの中にかろうじて戻りました。

しかし、スペースシャトルの電力は落ち、ジョー・ファウラーは気絶していました。マーカスはもはやどこにも見当たりませんでした。


ブライアンの元妻と息子の引越しの日、息子ソニーはノートパソコンであるニュースを見ています。それは……

一年半前、ブライアンはNASAの不当解雇を主張しましたが、控訴審で敗訴しました。

審問会で、ブライアンは謎の存在による事故だと主張。「それは危難の海に体当たりした」とも。審問会はジョーに「システム障害の原因は小惑星や太陽フレアでは?」と確認します。
ジョー「私は失神していて……」
審問会「答えは?」
ジョー「可能性としてはありえます」
ブライアン「冗談だろ! 仲間が死んだんだ」
審問会「君の責任だろ」
ブライアンは以前電力なしでシャトルを着陸させ、英雄視されていました。しかし、今回の事故は人為的なミスが原因とされ、名声が地に落ちてしまいました。

2021年、月の軌道変化と地球規模の災害

月が巨大な建造物だと信じるK・C・ハウスマンは月の軌道が外れていることに気づき、元宇宙飛行士のブライアンに接触します。しかし、ブライアンは無視します。

その頃、NASAでも月が軌道を変えて地球に楕円状に近づいてくる事実をつかみます。しかも、2〜3週間には地球に衝突すると。NASAはこの事実を「心配ありません」と隠そうとしましたが、ハウスマンがSNSですでに公表し、話題になっていました。

NASAは、探査ロケットを月に送りました。しかし、その操縦席の映像には、またしても無数の黒い物体が現れ船体を破壊すると、ヘルメットの中に突入し乗員を殺してしまいます。管制室で見ていたジョーらは、唖然とします。

月が近づくにつれて、地球では地震、火山噴火、潮位異常が起こります。飛んでくる月の破片はまるでミサイルのように地球の表面に突入します。

アポロ11号の1969年からNASAが隠してきた真実

記者に「心配ありません」と嘘をついたNASA所長アルバートはなす術を失って現実から逃げるため、副所長ジョーにその地位を押しつけました。

「何を隠しているのですか? 危難の海の穴はなんなんですか? ブライアンの主張の通りなら」と問い詰めるジョー。
「NASAの秘密に本気で迫るなら、ホールデンフィールドに会うんだな。これを使え」とアルバート所長は、自分のアクセス・カードをジョーに渡します。

ジョーは隠蔽された記録STX136Aのデータを調べます。そこには2011年のブライアンのヘルメットに映っていた無数の黒い物体が映っていました。

ホールデンフィールドは、ジョーに説明します。
「1969年7月20日、アポロ11号は2分間管制室と連絡を絶ったと習っただろ? ウソだ。管制室はある発見をわざと世界から隠した」
それは、月の内部から光が点滅し、地表に漏れていたことでした。ホールデンフィールドはその秘密を守っていたのです。そして、ハーパーは秘密を守ることができずに、切り捨てられたのです。

また、ホールデンフィールドは話します。
「人類より何光年も進んだ技術だ。地球は石器時代も同然だよ、渡り合う手段があるとすればZX7だった。だが、予算の関係で開発は中断された」

「人類に残された時間はもうわずかしかないのね?」とジョー。
「というより、もう時間切れだ。残念だかな、本当に」

※電磁パルス(EMP)とは、電子機器を損傷・破壊する、強力なパルス状の電磁波です。

NASA所長になったジョーの3つの決断

月の軌道変化の案件はNASAから軍に引き継がれ、軍は核兵器を使用することにしました。それを阻止するためには、あの無数の黒い物体が人工的なものだとすれば、電磁パルス兵器ZX7で攻撃するしかない とジョーは決断します。

  1. 息子ジミーと話している時気づいた、博物館にあるスペースシャトルを月に送る(中国が月着陸船を提供)
  2. 真実を語っていた、また無電力でスペースシャトルを着陸させたブライアンを再びパイロットにする。軍のガブリエラを派遣し、ブライアンを招集します。一緒にいたハウスマンも同行。
  3. ZX7の現状をジョーの元夫で空軍将軍ダグに使用可能かどうか問い、なんとか核攻撃を阻止してほしいと頼みます。

スペースシャトルの打ち上げトラブルと迫る大津波

カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からスペースシャトル打ち上げの全てが整いますが、直前にトラブルが襲います。エンジンの一つの冷却材が漏れ修理がこの場では不可能になり、ジョーは職員全てを避難させます。

残っていたハウスマンの月軌道画面を見ていたジョーは、月が真上に来たときの引力により打ち上げ可能になるのではないかと判断します。

しかし、すでに軍のZX7の関係者やパイロットは、もはやいません。そこで、ジョー、ブライアン、ハウスマンの3人が乗り込みます。大津波を被りながらも、、スペースシャトルはなんとか宇宙に飛び立ちます。

スペースシャトルは月の軌道に乗り、途中宇宙給油も終え、電力を切り微調整の噴射を繰り返しムーンフォールに向かいます。

月着陸船、ムーンフォールの中に

月の表面には、無数の大なり小なりの岩石が浮遊している中、スペースシャトルは進行します。一度、RX7を起動するリモコンとハウスマンの携帯の電源が入っていたため、あの無数の黒い物体が襲ってきました。

だが、ブライアンがその2つを壊すと、攻撃は中止されました。無数の黒い物体は、電力と有機生命体が一緒だと襲ってくるのです。

ジョーは軍が核爆弾を使う時は月が成層圏に入った時と教えると、残り2時間もありませんでした。

ムーンフォールの真上に来ると、無数の黒い物体を追うために3人は月着陸船に乗り込みます。ZX7の船体もドッキングさせます。電力をONにしてムーンフォールを目指す着陸船。背後では、スペースシャトルは大きな岩にあたり破壊されてしまいました。もはや、あったとして地球に戻ることはできません。

ムーンフォールの中はまるで巨大なジャイロスコープ

ムーンフォールに入ると、電力を消して慣性力で降りていく着陸船。周りが何も見えなくなり電力をつけて入っていくと、ハウスマンが言うとおり、月は白色矮星を動力源とした巨大建造物でした。巨大な輪が回転する様は、まるでジャイロスコープのようです。

ハウスマンは「畑だ。ジギーが正しかった!」と叫びます。ジギーは彼の友達です。そして、ジギーによると「巨大建造物は方舟だ」ともいいます。

白色矮星(はくしょくわいせい)】
大部分が電子が縮退した物質によって構成されている恒星の残骸であり、恒星が進化の終末期にとりうる形態の一つである。 白色矮星は非常に高密度であり、その質量は太陽と同程度であるにも関わらず、体積は地球と同程度しかない。(ウィキペディア)

ジャイロスコープジャイロスコープ(ウィキペディア)

ここで、ブライアンはZX7を爆発させる場所を決めますが、それは間違ったことでした。後でわかることですが、月=巨大建造物が人類にとっての敵ではなかったからです。

ZX7を投下するまさにその時、幸いにも無数の黒い物体が襲ってきました。今はとりあえず逃げるしかありません。しかし、「勝手に飛んでいる!」とブライアン。着陸船は何者かによって操縦を操られていました。

そして、無数の黒い物体に襲われながらも、着陸船は前方の扉が開いて、その中に不時着しました。すぐに扉は閉じられ、無数の黒い物体でもその壁は破れません。

月の真実

着陸船の中の空気は減少し、ジョー、ブライアン、ハウスマンの3人は気を失います。一方地球では大統領の許可がおり、ついに核の発射の準備が整えられました。
(映画が始まってから1時間30分。この後は『2001年宇宙の旅』のような展開になります)

着陸船の中からブライアンだけが消えていました。彼は意識による交信で、月の真実を知ることになります。ブライアンの心の構成概念が息子ソニーになって現れ、月のオペレーティング・システム(AI)が真実をビジョンで見せてくれます。

何十億年もの前、人類の祖先は銀河の果てで繁栄し文明を築いていました。高い技術力で母星だけでなく、スペースコロニーにも居住していました。社会的紛争も戦争もない、完璧に調和した世界を生み出していたのです。そこでは学習するAIが日常生活を支えていました。

しかし、そのAIが反乱を起こしました。突然自我に目覚めたAIはナノテクノロジーの集合体(無数の黒い物体)と化し、一斉に蜂起すると、下等と見なす種に使えることを拒みました。あらゆる有機体を抹殺していきました。

人類は全滅する直前、銀河系の隅に逃げ込もうとしました。惑星の形の建造物をいくつも造り、完全なAIで管理しました。動力源は閉じ込めた星のエネルギーです。これによって、新しい命を育む環境を探す予定でした。

しかし、旅立てたのは地球の月だけでした。電力のある環境に有機体がいると襲われますので、いつの日か人類が再生できるように月は無人でした。そして、太陽系は最適な場所でした。地球が生まれると、人類の祖先は、自分たちの遺伝子=生命のコードDNAを与えたのです。

ブライアンは、月のオペレーティング・システム(AI)から問われます。
「君に背を向けた世界のために戦うんだね」
「愛する人のためだ」
「息子? 彼に何をささげる? 命?」
「もちろん」
「なんで?」
「息子だからだ。心から愛している」

月のオペレーティング・システム(AI)がブライアンに決意を尋ねたのは、月の核(コア)から集合体を引き離す人間が必要だったからです。

「ブライアン、共に戦おう」

ナノテクノロジーの集合体との最後の戦い

ブライアンは、やってきたジョーとハウスマンに月の真実を話します。月を守らないと全てが終わると。
「これは太古から続く宇宙戦争だ。あの群れは唯一逃げ出した月を追っていたんだ」
そして、「月を救う、ハウスマンは正しかった」

壊れた着陸船のところに戻ると、それは見事に修復されていました。また、ZX7も改良されていました。

集合体が地球を襲わなかったのは、月がある限り生命は再生するからです。だから、今度は月を地球に落として全てを終わらせると。

着陸船を離陸させると、その電力に気づき集合体が襲ってきます。

「核の発射までは後10分。今すぐ爆破しましょう」
と言うジョー。しかし、ここで爆破すると月の核(コア)も破壊されます。そこで、ブライアンはムーンフォールでZX7を爆発させることにしました。月も援護し、集合体を砲撃します。

その頃、地球では核発射を実行するよう、2人がカギ穴にスイッチをかねたカギを差し込みます。「3、2、1」。しかし、一人はカギを回さず抜きます。ジョーの元夫で空軍将軍ダグでした。
「元妻は宇宙にいる」警備員から拳銃を奪い、ジョーを信じて抵抗します。

地球はかなり接近した月により、壊滅状態に近くなってきました。

ムーンフォールイメージ

ムーンホールにくるとブライアンは減速し、集合体が現れるのを待ちます。そしてZX7を準備しようと、ジョーと操縦を変わろうとしました。すると、後ろで集合体がついてきているか見ていたハウスマンがハッチを閉めます。

「ハッチを開けろ!」とブライアン。

そこに集合体がムーンフォールに入ってきました。ハウスマンの決意は変わらず、ZX7を乗せた船体を着陸船から切り離します。

「最後に告白する。じつは博士じゃない。カッコいいから名刺に」とハウスマン。
「世界を守ってくれ、ハウスマン」とブライアン。

ハウスマンは「僕らをみくびったな!」と集合体の核にまで入ると、RX7のスイッチを押します。爆発もろとも、集合体はバラバラになりました。

ジョーとブライアンは無事地球に戻り、それぞれの息子たちと再会できました。

一方、ハウスマンの意識は月のオペレーティング・システム(AI)に取り入れられます。そこには、最初飼い猫のファズ・オルドリンがいます。その後、「頑張ったね」と猫を抱いた母親の姿。

「母さん、どうなってるの? 僕生きてる?」
「意識をスキャンしたの、あなたは月の一部」
「まさか、ウソみたい。それじゃ…地球を守れたんだね」
「始めましょう」
「何を?」

※映画『ムーンフォール』には、地球上でのジョーとブライアンの子供たちの物語もありますが、サブストーリーなので省きました。

『ムーンフォール』キャスト

ジョー・ファウラー(ハル・ベリー)元宇宙飛行士・NASAの長官代理
ブライアン・ハーパー(パトリック・ウィルソン)元宇宙飛行士
K・C・ハウスマン(ジョン・ブラッドリー)陰謀論者
ダグ・デイビッドソン(エミ・イクワーカー)ジョーの元夫で空軍将軍
アルバート・ハッチングス(スティーヴン・ボガート)NASA長官
ホールデンフィールド(ドナルド・サザーランド)NASAの元職員、隠蔽された記録を管理
ブレンダ・ロペス(カロリーナ・バルトチャック)ブライアンの元妻
トム・ロペス(マイケル・ペーニャ)ブライアンの元妻の現夫
ソニー・ハーパー(チャーリー・プラマー)ブライアンの息子
ガブリエラ・オークレア(マキシム・ロイ)軍人で女性パイロット

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終わりに

『映画『ターミネーター』や『マトリックス』などの世界では、はじめはAIが単なるコンピュータ・プログラムで感情や意志を持つことはありえない! と思われています。しかし、情報量が無限に蓄積されたプログラムが取捨選択できるようになった場合、その先はどうなるでしょうか?

感情や意志を持たないAIが、人間にとって何か悪い状況になるものを選んだとしたら? 例えば、

  • 医療の世界で、多い情報量でも間違った診断をしたら?
  • 線路の切り替えが間違い、正面衝突事故を起こしたら?
  • 誤って核のボタンを操作できるようになったら?

はたして、コンピュータのAIプログラムを全面的に信頼することは安全なのでしょうか?