Amazonプライム会員〈30日間無料体験〉を利用して
→『Red-レッド』を無料で観る!
※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
映画『Red-レッド』冒頭、公衆電話から夫・真(間宮祥太朗)に電話する塔子(夏帆)。シーンだけで、何を話しているか分かりません。後半で、そのすべてが明かされます。
新年早々、鞍田(妻夫木聡)が病の再発で倒れます。彼が行くはずだった小鷹(柄本佑)との新潟出張に、代わりに塔子が行くことになりました。
大雪のため帰りの電車は運行中止。塔子を心配し、新潟まで病を押して車で迎えにきた鞍田。新潟から東京への帰り道に、今までの2人の人生がフラッシュバックします。それは、まるで塔子の決断が結晶化するかのようでした。
今までの塔子は裕福な家庭に嫁ぎ、幼稚園児の翠(みどり)という女の子にも恵まれて、はたから見れば幸せそのもの。しかし、塔子はいつも泣いているような表情をしていました。それは、会社に再就職するようになっても同じです。
Contents
『Red-レッド』塔子(夏帆)に原作と違った決断をさせた4つの理由
①映画『Red-レッド』塔子の母
新年になって塔子の家に来たくなかった母・緒方陽子(余貴美子)。塔子は、父が若い女性と逃げたことを家族に隠していました。それは、夫・真が自分の身内に知られないよう、塔子に口止めさせていたのです。
そんな塔子に、母は言います。
「情けない。嘘ついて幸せなの。幸せなのはあちらさんだけじゃないの」
「あなた、心底男に惚れたことないでしょ?」
「好きにしなさい、塔子の人生なんだから」
「でもさあ、人間さあ、どれだけ惚れて、死んでいけるかじゃないの」
②映画『Red-レッド』小鷹、塔子を諭す?
塔子と一緒に新潟出張した小鷹。仕事が終わった後に塔子に言います。
小鷹「もう離婚して、鞍田さんと一緒になっちゃたらがいいんじゃない」
塔子「あの人、一緒にいても1人で生きている感じがする」
小鷹「はっはっは、つまんないね〜、そんなの最初からわかっていたことじゃない。あと、それ塔子ちゃんも一緒だから。家族いるのに、1人で生きている感じするよ」
③映画『Red-レッド』食処の奥さん
大雪の中、東京への帰りに寄った『食処』でのこと。熱い新潟名物「のっぺいそば」を食べおえて外へ出た時に、鞍田が喀血します。しばらく、『食処』で休んでいた時、奥さんのふみよ(片岡礼子)が塔子にしみじみ語ります。
『食処』の旦那・睦夫(酒向芳)は、14年間盲目でした。そんな旦那のことを奥さんは「まあ、生きていてくれたっけ、それでいい」と。そこには、旦那に対する深い愛情がありました。
④映画『Red-レッド』塔子、夫・真への最後の電話
大雪で帰れない、もう一泊すると夫・真に電話する塔子
真「塔子はすぐに帰ってきて、母親だろ」
塔子「あなただって、父親でしょ」
真「ちゃんと仕事してるよね。なんか不自由させてる」
塔子「わかった、誰かシッターさんに頼む。それでいい」
真「ダメだよ。塔子の一番大切な仕事って、母親だろ」
塔子「翠の親は、あなたと私の2人でしょ」
しかし、真はとにかく「帰ってこい」の一点張り。仕方なく塔子を出張先から帰るべく、大雪の中を歩き出します。その先に待っていたのが、病をおして彼女を待っていた鞍田。
帰る途中、映画の冒頭シーンの公衆電話シーンでの塔子と真の会話
真はいつもと違って、塔子が今どこにいるか、大雪の中どうやって帰ってきているのか心配そうな口調です。しかし、塔子はある決意を秘めていました。
塔子「ねえ、真くん、知ってる。私、あなたの電話一度も無視したことないの。いつだって、家族がうまく行くことを考えていたよ。何も言えないよ。そのほうがうまく行くから」
真「俺のせい?」
塔子「ごめん、気が……、ちょっと自分が……。私が我慢して頑張れば、全部うまく行くと思って、なんでだろ……。ねえ、真君にとって、結婚って何?」
真「生涯で、ただ1人好きになった女性と一緒になったこと」
そう言う真の本音は「塔子の一番大切な仕事って、母親だろ」。黙って電話を切る塔子。アップになった手の結婚指輪が痛々しい。塔子は結婚指輪を外し、公衆電話の上に指輪をおいて出ます。鞍田はタバコを吸いながら、そんな塔子を待っています。
映画『Red-レッド』鞍田さん、行きましょう
塔子と鞍田のラブシーン。弱っている按田は、「最後に抱いてほしい」と塔子に言います。抱き合う2人。
また、塔子の顔を見て「どうして、どうしてそんない悲しい顔するの?」とも。
そして、前に2人で作った窓の大きい家の模型を想い出し「いつか見てみたいな、君が作った理想の家」と。
帰ってきて火葬場みたいな屋内の戸の前に立つ黒服の塔子。鞍田は死んだのかと思いました。しかし……、「ママ〜、ママ〜」と翠の声がします。外には、翠と夫の真がいました。
翠を抱きしめる塔子。「ママ、一緒に帰ろう」「ママ、一緒に帰ろう」「ママ、一緒に帰ろう」と泣きながら言う翠。しかし、塔子は去っていきます。原作とは違った、塔子の決断でした。
塔子と鞍田の乗った車は、長い暗いトンネルから明るいところに出ます。そして、前方に広がる朝焼け。
「鞍田さん、行きましょう」
Amazonプライム会員〈30日間無料体験〉を利用して
→『Red-レッド』を無料で観る!
※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。