映画『Red-レッド』ポスター

映画『Red-レッド』、Amazon Prime Videoで見た

夏帆©️2020『Red』夏帆©️2020『Red』製作委員会

映画『Red-レッド』冒頭、公衆電話から夫・真間宮祥太朗)に電話する塔子夏帆)。シーンだけで、何を話しているか分かりません。後半で、そのすべてが明かされます。

新年早々、鞍田妻夫木聡)が病の再発で倒れます。彼が行くはずだった小鷹柄本佑)との新潟出張に、代わりに塔子が行くことになりました。

大雪のため帰りの電車は運行中止。塔子を心配し、新潟まで病を押して車で迎えにきた鞍田。新潟から東京への帰り道に、今までの2人の人生がフラッシュバックします。それは、まるで塔子の決断が結晶化するかのようでした。

今までの塔子は裕福な家庭に嫁ぎ、幼稚園児の翠(みどり)という女の子にも恵まれて、はたから見れば幸せそのもの。しかし、塔子はいつも泣いているような表情をしていました。それは、会社に再就職するようになっても同じです。

『Red-レッド』塔子(夏帆)に原作と違った決断をさせた4つの理由

①映画『Red-レッド』塔子の母

新年になって塔子の家に来たくなかった母・緒方陽子余貴美子)。塔子は、父が若い女性と逃げたことを家族に隠していました。それは、夫・真が自分の身内に知られないよう、塔子に口止めさせていたのです。

そんな塔子に、母は言います。

「情けない。嘘ついて幸せなの。幸せなのはあちらさんだけじゃないの」
「あなた、心底男に惚れたことないでしょ?」
「好きにしなさい、塔子の人生なんだから」
「でもさあ、人間さあ、どれだけ惚れて、死んでいけるかじゃないの」

②映画『Red-レッド』小鷹、塔子を諭す?

塔子と一緒に新潟出張した小鷹。仕事が終わった後に塔子に言います。

小鷹「もう離婚して、鞍田さんと一緒になっちゃたらがいいんじゃない」
塔子「あの人、一緒にいても1人で生きている感じがする」
小鷹「はっはっは、つまんないね〜、そんなの最初からわかっていたことじゃない。あと、それ塔子ちゃんも一緒だから。家族いるのに、1人で生きている感じするよ」

③映画『Red-レッド』食処の奥さん

大雪の中、東京への帰りに寄った『食処』でのこと。熱い新潟名物「のっぺいそば」を食べおえて外へ出た時に、鞍田が喀血します。しばらく、『食処』で休んでいた時、奥さんのふみよ片岡礼子)が塔子にしみじみ語ります。

『食処』の旦那・睦夫酒向芳)は、14年間盲目でした。そんな旦那のことを奥さんは「まあ、生きていてくれたっけ、それでいい」と。そこには、旦那に対する深い愛情がありました。

④映画『Red-レッド』塔子、夫・真への最後の電話

大雪で帰れない、もう一泊すると夫・真に電話する塔子

「塔子はすぐに帰ってきて、母親だろ」
塔子「あなただって、父親でしょ」
「ちゃんと仕事してるよね。なんか不自由させてる」
塔子「わかった、誰かシッターさんに頼む。それでいい」
「ダメだよ。塔子の一番大切な仕事って、母親だろ
塔子「翠の親は、あなたと私の2人でしょ」

しかし、真はとにかく「帰ってこい」の一点張り。仕方なく塔子を出張先から帰るべく、大雪の中を歩き出します。その先に待っていたのが、病をおして彼女を待っていた鞍田。

帰る途中、映画の冒頭シーンの公衆電話シーンでの塔子と真の会話

真はいつもと違って、塔子が今どこにいるか、大雪の中どうやって帰ってきているのか心配そうな口調です。しかし、塔子はある決意を秘めていました。

塔子「ねえ、真くん、知ってる。私、あなたの電話一度も無視したことないの。いつだって、家族がうまく行くことを考えていたよ。何も言えないよ。そのほうがうまく行くから」
「俺のせい?」
塔子「ごめん、気が……、ちょっと自分が……。私が我慢して頑張れば、全部うまく行くと思って、なんでだろ……。ねえ、真君にとって、結婚って何?」
「生涯で、ただ1人好きになった女性と一緒になったこと」

そう言う真の本音は「塔子の一番大切な仕事って、母親だろ」。黙って電話を切る塔子。アップになった手の結婚指輪が痛々しい。塔子は結婚指輪を外し、公衆電話の上に指輪をおいて出ます。鞍田はタバコを吸いながら、そんな塔子を待っています。

映画『Red-レッド』鞍田さん、行きましょう

塔子と鞍田のラブシーン。弱っている按田は、「最後に抱いてほしい」と塔子に言います。抱き合う2人。
また、塔子の顔を見て「どうして、どうしてそんない悲しい顔するの?」とも。

そして、前に2人で作った窓の大きい家の模型を想い出し「いつか見てみたいな、君が作った理想の家」と。

帰ってきて火葬場みたいな屋内の戸の前に立つ黒服の塔子。鞍田は死んだのかと思いました。しかし……、「ママ〜、ママ〜」と翠の声がします。外には、翠と夫の真がいました。

翠を抱きしめる塔子。「ママ、一緒に帰ろう」「ママ、一緒に帰ろう」「ママ、一緒に帰ろう」と泣きながら言う翠。しかし、塔子は去っていきます。原作とは違った、塔子の決断でした。

塔子と鞍田の乗った車は、長い暗いトンネルから明るいところに出ます。そして、前方に広がる朝焼け。

鞍田さん、行きましょう


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