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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
Contents
トム・クランシー映画 『ウィズアウト・リモース』
原作『容赦なく』ではなくオリジナル・ストーリー
『ウィズアウト・リモース: Without Remorse 』を、Amazon Prime Videoで見ました。トム・クランシー の原作『容赦なく』とはかけ離れています。原作を読んでいる方は、全くのオリジナル・ストーリーとして映画を楽しんでください。原作の背景であるベトナム戦争では、今の時代に合わないからです。
アメリカの中枢にいる人物を黒幕にしていますが、彼らの陰謀も時代にあっていないかもしれません。もっとも、我々一般人には分からない政治・政策のこと、現実に何が進行しているかは分かりません。
リモース[remorse]とは、深い後悔・良心のとがめ・自責の念・悔恨
トム・クランシー原作「ウィズアウト・リモース」。元アメリカ海軍特殊部隊の精鋭兵士、ジョン・クラークは妊娠中の妻を殺されてしまう。妻を殺害した犯人を必死で追う中、彼は国家が事件に関わっていることを知る。そして、国家の陰謀を暴いていく。作家トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズで大人気のアクションヒーロー、ジョン・クラーク誕生のきっかけとなった衝撃のストーリー。
なぜ今になって『容赦なく』が映画化されたのか?
でもよくわからないのは、なぜ今になって『容赦なく』が映画化されたのか? しかも内容も大幅に変えてです。こういうアクション物を好きな方は多くいると考えられますが、どうも???です。
『ウィズアウト・リモース: Without Remorse 』をアクション映画としてみれば、つまらないということはありません。しかし、作戦がことごとく内輪の「罠」であって、仕組まれたものなので敵にされたロシアに行っても一区画の内戦レベルでスケールが小さい! と思ってしまいました。
トム・クランシー の小説ファン、つまりジャック・ライアン、ジョン・クラークのファンであり、過去に『容赦なく』を読んでいたから、ジョン・クラーク誕生のきっかけとなった衝撃のストーリーとあっては期待値マックスでした……
また、全くの個人的な感想ですが、ジョン・ケリー=ジョン・クラーク役の黒人マイケル・B・ジョーダンが、冷酷無比な人には見えません。やっていることは「容赦なし」なんですが、どこか優しさがにじみ出ています。もっとも復讐するほど、妻を「愛」していたから、その優しさが原因でしょうか?
トム・クランシー の原作『容赦なし』のジョン・クラークの設定って黒人でしたでしょうか? 記憶にないのですが、イメージとしては細面で知的なクールさがある白人かと思っていました。原作を読みなおして確認したいと思います。
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※本記事は2024年1月19日現在の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
元米海軍特殊部隊員ジョン・ケリーは身籠っていた妻を一瞬の事故で奪われ、魂の脱け殻と化していた。虚ろな日々を漂うケリーだったが、偶然助けたパムという哀れな娘を介抱する過程で、自らも癒され、復活を体験する。そして、パムを辱め続けていた麻薬組織への復讐を誓い、組織構成員を容赦なく“始末”し始めるのだが…。クランシーの新時代を告げる孤高のヒーロー、登場。(Amazon)
トム・クランシー小説の思い出
1990年代のトム・クランシーの小説は、よく読んでいました。ジャック・ライアンを主人公にし、この『ウィズアウト・リモース(容赦なく)』のジョン・クラークは彼を背後から支える凄腕エージェントです。アメリカ版のジェームス・ボンドと言ったらいいでしょう。
しかし、ジョン・クラークはあくまで背後で活躍し、表舞台に立つのはジャック・ライアンです。そのぶん、ジョン・クラークは、敵に『容赦なく』なります。
トム・クランシー『ジャック・ライアン』シリーズ
1984 レッド・オクトーバーを追え(1990年に映画化)
1987 愛国者のゲーム(『パトリオット・ゲーム』1992年に映画化)
1988 クレムリンの枢機卿
1989 今、そこにある危機(1994年に映画化)
1991 恐怖の総和(『トータル・フィアーズ』2002年に映画化)
1993 容赦なく(ジョン・クラークが主人公)
1994 日米開戦
1996 合衆国崩壊
1996 レインボー・シックス(ジョン・クラークが主人公)
終わりに
ジャック・ライアン=ハリソン・フォード
映画『レッド・オクトーバーを追え』の主人公は、潜水艦の大佐マルコ・ラミウ(ショーン・コネリー)です。ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は情報分析官として潜水艦内で、大佐をフォローします。
この映画『レッド・オクトーバーを追え』の後も、ジャック・ライアン=アレック・ボールドウィンだったらしいのですが、『STAR WARS』『インディ・ジョーンズ』シリーズで人気がでたハリソン・フォードに変わりました。
ハリソン・フォードがジャック・ライアンになったのは、『パトリオット・ゲーム』『今、そこにある危機』『トータル・フィアーズ(恐怖の総和)』の3作品だけです。ちょっと寂しい気がしますが、敵を国家に想定するのは難しくなったのかもしれません。それは、1988年〜1991年にかけてソビエト社会主義共和国連邦が分裂し、国家としての存続を終了したことも原因かもしれません。
私もどういうわけか、トム・クランシーの作品は『レインボー・シックス』(1996)までしか読んでいません。
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