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アベンジャーズ/エンドゲーム

失意のソーとあっけないサノスの死

インフィニティ・ウォーのデシメーション(宇宙の人口が半分消滅したこと)によりドクター・ストレンジ、スパイダーマン、スター・ロード、マンティス、グルード、ドラックスは消滅し、タイタン星で残っていたのはトニー・スタークとネビュラだけでした。

二人は宇宙船で漂流していましたが、ついに酸素も切れトニーは死の朝を迎える覚悟をしました。そこに光を放つキャプテン・マーベルが現れ、トニーを地球に連れて帰ります。

その頃、サノスに敗れたことでアスガルドの神としてのソーのプライドは、ズタズタになっていました。また、残ったアベンジャーズはなんとか元の世界に戻したいと、サノスの行方を探していました。サノスの義娘ネビュラは過去のサノスの発言から、サノスは惑星ガーデンに隠遁していることを教えます。

ソー、キャプテン・マーベル、キャプテン・アメリカなどは惑星ガーデンのサノスを急襲します。しかし、インフィニティ・ストーンはすでにサノスによって破壊され、元の世界に戻すことはできません。怒りのソーはストームブレイカーで、サノスの首を切り落とします。義父サノスのまぶたをそっと閉じてやるネビュラの姿が印象的でした。

そして、5年後……『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』のはじまりです。

これが雷神! 情けないソーの姿

サノスの指パッチンの時、量子世界にいたアントマン(スコット・ラング)は元の世界に戻すはずの相棒ワスプ(ホープ)が消えて、量子世界に閉じ込められていました。彼の感覚では、5時間後に元の世界に戻りましたが、現実では5年間が経ってい他のです。違和感を覚えた彼は、行方不明者リストの石碑に自分の名前があることを発見しました。

そのことから、過去の世界に戻る可能性に気づき、旧知のキャプテン・アメリカに会いにきます。そこには、ナターシャもいました。二人はスコットの説明に可能性を感じ、トニー・スタークに協力を頼みに行きました。量子世界に入り、特定の時間に戻れる装置を作れればと。

トニーはデシメーションによって妻ペッパーも娘のモーガンも消えることがなかったため、可能性の低さと死の怖さから非協力的でした。しかし、科学者の魂がその装置「時空をこえるGPS」を作ってしまったのです。

こうして、6つのインフィニティ・ストーンを集める計画が始まったのです。

6つインフィニティ・ストーンのある場所

  1. リアリティ・ストーン
    アスガルドにいるソーの元カノジェーンのところ(ソーとロケットが担当)
  2. パワー・ストーン
    スター・ロードが惑星モラグから盗んだ(ネビュラとジェームズ・ローズが担当)
  3. ソウル・ストーン
    サノスが惑星ヴォーミア(宇宙の中心にある死の惑星)で見つけた(ナターシャとホークアイが担当)
  4. タイム・ストーン
    ニューヨークに住んでいるドクター・ストレンジが持っている。しかし……
    (アイアンマン、アントマン、ブルース・バナー(ハルク)、キャプテン・アメリカが以下の2つとともに担当)
  5. スペース・ストーン
    『アベンジャーズ』でロキが襲撃したニューヨークに
  6. マインド・ストーン
    スペース・ストーンと同じでロキが襲撃したニューヨークに

これが雷神! 情けないソー、母の愛に救われる

サノスの首を切り落としたソーですが、失意と怠惰で酒ばかり飲んでいた5年間で、ブヨブヨおじさんになっていました。もはや雷神のイメージは少しもありません。それでも、リアリティ・ストーンを得るべく過去のアスガルドに戻った彼は、その日が母の命日であることを思い出し、悲しみに沈みます。

「とても耐えられない。来るんじゃなかった」
と半ばパニック状態のソーをロケットはビンタして
「大切な人を亡くしたのはお前だけか?」と説得します。

またロケットは死んだ仲間の名前や家族をあげ
「だが、生き返る連中がいる、俺らの力で」と、ジェーンのところへ行けと励まします。
それでもソーは涙を流し「ボロボロだ」とロケットに釈明。
「しっかりしろ、きっとできる、お前ならできる」

「俺ならできる、できる……できない」と隠れるソー。
しかたなくロケットは、リアリティストーンのあるジェーンのところへ向かいます。

隠れたソーは母親に見つかってしまいます。母親はソーを見るなり、未来のソーだとわかります、また自信を失っていることも。そんなソーに母親は
「誰もが理想との間に苦しむ。良き人とヒーローとはありのままの自分を受け入れること」と諭します。

「ソー、取ったぞ!」と、ロケットが衛兵に追われて逃げていました。

「伝えたいことが」とソーは母親に言いかけます。
「言わなくていいわ、自分の未来を心配しなさい」
「母上の未来が」
「いいの」

ソーと母親の前に現れたロケット。
「行かなければ」と母に言うソー。
「思わぬ贈りものよ。あなたが望む自分になりなさい」
「愛してます」
「私もよ。野菜も食べなさい」

ロケットが戻るスイッチを押す寸前、「待て!」とソーは手を伸ばします。飛んでくるソーの相棒とも言うべきムジョルニアが飛んできました。そこには、自信を取りもどした雷神ソーがいました。

「ホークアイには家族がある……」ナターシャ

『エンドゲーム』ナターシャ

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも書いたように、ソウル・ストーンの案内人は言います。
この石は犠牲を求める手にするには、愛するものを失わねばならん。魂には魂を

ですから、ホークアイかナターシャが犠牲になるしかありません。二人はお互いに自分が犠牲になる覚悟で、摩天楼のような高い崖から飛び降りようとします。

お互いを阻止するホークアイとナターシャ。最後にはロープをホークアイにつないだナターシャが落ちていったのです。「ホークアイには家族がある……」と。

ドクター・ストレンジと師匠エンシェント・ワン

ニューヨークでタイム・ストーンを探していたブルース・バナー(ハルク)。しかし、彼はドクター・ストレンジに会うことはできませんでした。マンションの屋上にいたのは、チタウリの軍団と戦っているストレンジの師匠エンシェント・ワンでした。

「5年ほど早すぎましたね」とエンシェント・ワン。なぜなら、ドクター・ストレンジはまだ存在していなかったからです。この時には、スティーブン・ストレンジは手術中だったのです。

ブルース・バナーがタイム・ストーンを借りる事情を話しても、
「タイム・ストーンを渡せば、この世界が滅ぶ」
と、どうしても渡してくれないエンシェント・ワン。

ブルース・バナーは、ストレンジがサノスにタイム・ストーンを渡したと言うと、
「ストレンジは秀でた魔術師」と言い、エンシェント・ワンは事情を察したかのように、タイム・ストーンをブルース・バナーに託すのでした。

このほか、キャプテン・アメリカは過去の自分自身と戦ったり、トニー・スタークは自分が生まれる直前の父ハワード・スタークにあったりしました。

こうして、ニューヨーク・チーム——アイアンマン、アントマン、ブルース・バナー(ハルク)、キャプテン・アメリカたちは、なんとかタイム・ストーン、スペース・ストーン、マインド・ストーンを手にすることができたのです。

過去と未来の義妹ネビュラ

パワー・ストーンを集めに行ったネビュラは、過去の自分のネビュラとつながってしまいます。このことから、過去のサノスは自分が未来でデシメーションを成功させたこと、それを覆すためにアベンジャーズが過去に来ている状況を把握しました。

過去のガモーラとネビュラは、まだ義父サノスに傾倒していました。特にネビュラはそうで、サノスに認めてもらいたかったのです。未来のネビュラがサノスたちに捕まると、過去のネビュラは未来のネビュラになりすまし、未来に帰ります。

そして、過去のネビュラは、過去のサノスの巨大宇宙船「サンクチュアリ」を未来に侵入させます。

その時はちょうどブルース・バナー(ハルク)が新しいナノ・ガントレットに嵌め込んだ6つのインフィニティ・ストーンにより、消え去った人々を呼び戻した直後でした。

こうして、サノスとの最終決戦がはじまったのです。

ハルクの指パッチンと過去のサノスの襲来

とうとう集めた6つのインフィニティ・ストーン。ガントレットにはめ込み、後は誰が指パッチンをするかだけです。ここで自信を取り戻したソーが名乗りをあげますが、サノスさえあれほどの負担があるので、今のソーではまだ完全ではないと言われてしまいます。

結局、今はハルクと合体したようなブルース・バナー(ハルク)が選ばれました。そして、消滅していた人々も生き返り、元の世界に戻ったのです。

しかし、まだサノスを信奉するネビュラによって、すべてを知ったサノスの2012年の宇宙船も量子装置から現れます。ここにアベンジャーズvsサノス軍のインフィニテー・ウォー以来の戦いが、ニューヨークではじまったのです。

過去2015年のサノスも絶対的な強さをです。ソー、キャプテン・アメリカ、ナターシャ、ハルクなど窮地に追い込まれていきます。

そこに現れたのが、ブルース・バナーの指パッチンによって,蘇ったアベンジャーズたちです。ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラック・パンサー、ファルコン、ワンダ、スター・ロードと仲間たちなどなど。また、キャプテン・マーベルも戻ってきました。

女性アベンジャーズの集結

キャプテン・マーベル、ワンダ、マンティス、アイアンマンの妻ペッパー・ポッツ、ガモーラとネビュラ、アントマンの相棒ワスプ、天馬に乗ったヴァルキリー、ワカンダの女戦士オコエ、シュリの一団が一緒になって登場。これは、もうおまけ映像です。

「1400万605分の1」指パッチンとトニーの死

グッバイ、トニー・スターク

「1400万605分の1」ドクター・ストレンジの合図

最後の最後に6つのインフィニティ・ストーンをガントレットにはめ込んだトニー・スターク。ドクター・ストレンジとアイ・コンタクトとをとります。人差し指を上に立てるドクター・ストレンジ。

今がサノスに勝てる1400万605分の1

トニー・スタークは迷わす、親指と中指をはじきます。諦めたサノス。彼の周りの部下や乗り物は次々に消えていきます。最後に、腰を下ろすサノスまでも消えはじめました。

ついに、アベンジャーズはサノスを倒し勝利したのでした。

しかし、6つのインフィニティ・ストーンの力に、人間に耐えられることはありません。トニー・スタークは妻ペッパー・ポッツが見守る中で、息を引き取りました。

トニーの葬儀に参列した人々

PROOF THAT TONY STARK HAS A HEART
手向ける花輪に「トニーにも心がある証」と記されていました。そして、トニー・スタークの葬儀に集まった人―ハッピー・ホーガン、ジェームズ、キャプテン、スパイダーマンと叔母メイ、ソー、ハルク、ウォンとストレンジ、アントマンとワスプとピム夫妻、そしてガーデイアンズ・オブ・ギャラクシーの面々……(えっ、ネビュラはいるのにガモーラはいません)、ワカンダの三人、ホークアイと家族、ワンダとファルコンとウィンターソルジャー、ハーレー・キーナー(アイアンマン3に出演)とサンダー・ボルト・ロスとヒル、キャプテン・マーベル、最後にフューリーが参列していました。

なぜガモーラは、参列しない?

ガーディアン・オブ・ギャラクシーの中にガモーラの姿はありませんでした。彼女はトニーの指パッチンの前には、すでにサノスから心が離れていました。ですから、消えることはなかったはずです。

謎のままでしたが、公開された動画の中では、消滅したのではなく姿をくらましていたのです。いったい、ガモーラはなぜ姿を隠す必要があったのでしょうか?

トニーの葬儀に参列しなかったガモーラ
貴重な映像はこちら

[エピローグ]キャプテン・アメリカの決断

すべてが終わり、キャプテン・アメリカは6つのインフィニティ・ストーンを元の世界に返却にいきます。量子装置では、何年かかろうと現実に戻るのはたったの5秒ほどです。

しかし、5秒過ぎても。キャプテンはもどりません。いったい……

ファルコンとウィンター・ソルジャーは遠くのベンチに座っている人物に気づきました。近づいてみると、その人物は老いたキャプテンでした。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャーは、普通の人間としての暮らしを選んだのでした。もちろん、ペギー・カーターとの生活です。ずっと幸せだったのかどうかは?ですが。

そして、キャプテン・アメリカの象徴の盾を、ファルコンに託すのでした。

このつづきは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』全8話でご覧ください。

終わりに

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ここは見逃せない5つのシーンをかいてきました。それは、

  1. 失意のソーとあっけないサノスの死
  2. これが雷神! 情けないソーの姿
  3. ハルクの指パッチンと過去のサノスの襲来
  4. 「1400万605分の1」指パッチンとトニーの死
  5. [エピローグ]キャプテン・アメリカの決断

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編として、スケール・内容ともども超大作です。

やはり、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、MARVEL映画としては最高峰です。この後の単発映画やドラマ・シリーズは、少しもの足りません

個人的には、『エターナルズ』と『マイティ・ソー』シリーズがどこまでスケールアップするかだと考えます。

ところで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で死んだロキですが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の過去のロキが行方をくらましました。これが『ロキ』シリーズになったようです。MARVELとしては。まだまだロキは死なせたくないキャラクターのようです。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』男でも感動する5つのシーン