Disney+『ソー:ラブ&サンダー』
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『ソー:ラブ&サンダー』最初の6分45秒にすべてが凝縮
映画『マイティ・ソー』の前3作を見ていない人でも、第4作『ソー:ラブ&サンダー』は楽しめます。カッコ良さが半減してしまうほどのお笑いも多いですが、さすがMARVEL映画、特撮は素晴らしい。
この映画『ソー:ラブ&サンダー』は、最初の7分間にすべてが凝縮されています。しかし、ほとんどの人が理解できないと思いますので、詳細をご紹介します。
全宇宙の神の抹殺を誓うネクロソードに選ばれたゴアとは?
水が干上がったような荒れ果てた地で、神ラプーの頭のペンダントトップを握りしめたゴアが祈っています。
「偉大なるラプーよ、どうか水と食料を与えてください。私はどうなってもいいので、娘のために」
「疲れちゃった」と娘はつぶやくと、息絶えます。
砂に埋めた娘の墓に添い寝しているゴアに、何者かの声が聞こえてきます。
お前は十分に苦しんだ。こっちへ来い
ゴアが声のする方へ歩いていくと、砂漠の遥か向こうに見えるオアシスのようなこんもりした森。
ゴアはその森にたどり着くと、泉に飛び込みます。泉からはい出た時、そにあった剣のようなもので掌を傷づけますが、傷は自然に消えます。ゴアには治癒能力があるのか?
その先の地面の上に果物のご馳走がありました。貪りつくゴア。
「おや、こいつは何だ?」と声がします
「私の果物を貪ってるぞ」
声の主は、神ラプーでした。
「ラプー」と、神に気づくゴア。
「光の使者よ」
「私の崇拝者か」
「私はゴア、最後の崇拝者です。もう何もありません。土地は枯れ果て、何もかも死にました。ですが、約束を信じ待っています、来世での幸せを。(この果物は)その祝いですか?」
「来世での幸せだとよ」嘲る神ラプー。周りの木々がそよぎます。
「お前達に、来世での幸せなどない!
祝っているのは狩りの成功だ。呪われた剣"ネクロソード"の持ち主を始末した。これで他の神々も我が帝国も安泰だ」
そばに横たわっている黒い青銅のような戦士。
「ですが……帝国はもう滅びています。崇める者はいない」とゴア。
「また、いくらでも見つかる。いつもそうだ」と答える神ラプー。
「私たちは苦しみ、飢えてきました。娘も死にました」
「神々のために苦しむのがお前たち。来世などない。死ぬだけだ」
「神じゃない」と神ラプーのペンダントを引きちぎるゴア。
「もう信じないぞ」
怒った神ラプーは、ゴアの首をつかんで持ち上げます。
「無意味な人生に意味が生まれたな。私のために生贄になれ」
その時、またもやゴアには何者かの声が聞こえます。
復讐を望むなら……
すべての神を殺せ
永久(とこしえ)に向かえ
声と共に、剣ネクロソードが柄からせり上がってきます。
復讐を望むなら……
ビフレストを呼べ
永久に向かえ
すべての神を殺せ
ゴアにはブフレストの光も永久(とこしえ)の姿もイメージとしてフラッシュバックします。
ビフレストを呼べ
永久に向かえ
すべての神を殺せ 殺せ
神ラプーの首に剣を突き刺すゴア。
「剣に選ばれた。呪われたぞ!」と神ラプー。
「不思議だ、呪われた気はしない」納得したようなゴア。
「運命を感じる」
と、ラプーの首から剣を引き抜くゴア。神ラプーの首からは黄金の血が流れ出します。
「ここに誓う、すべての神を殺す」
と言うと、ゴアは神ラプーの首を切り落とします。
ゴアは剣ネクロソードに選ばれたのです。もはや、神をも凌ぐ存在となったのです。
ここまでが映画『ソー:ラブ&サンダー』のタイトル前の6分45秒です。
※ネクロソードの制作者は深淵を統べる黒衣の王ネルで『エターナルズ』の原初の神セレスティアルを一撃で葬り去ることができると言われています⁉︎
『ソー:ラブ&サンダー』あらすじ
- ネクロソードによりゴアはゴッド・ブッチャーに
上の6分45秒の解説をご覧ください。 - 地球ではジェーン・フォスターがステージ4の末期ガンに
ソーの元カノであるジェーンはバイキングの神話本から、ソーの武器であったムジョルニアには「手にしたものを浄化し体力と健康な体を与える」力があると知ります。前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、ヘラによって破壊されたムジョルニアは、地球の新アスガルドに展示されていました。 - ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと宇宙を守っているソー
そんな折、瀕死のアスガルドの仲間シフから救難信号が入ります。
「ゴッド・ブッチャーに見つかった! 我々の最強戦士もやられた。ソー どこ?」
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと別れ、助けに行くソーとゴーク。「次はアスガルドだ」とシフ。 - 地球の新アスガルドを襲うゴッド・ブッチャー
ネクロソートを大地に突き刺すゴッド・ブッチャー。影の怪物が現れ、町を襲います。戦うソーとゴークと新アスガルドの王ヴァルキリー。 - マイティ・ソーとなったジェーン・フォスター
ムジョルニアによってマイティ・ソーになったジェーンが現れます。しかし、戦いの中、街の子供がさらわれてしまいます。ヘイムダルの息子アクセルによって、影の世界へ連れ去られたとわかりました。 - 黄金神殿のゼウスに援軍を頼むソー
ゼウスはなんと乱痴気騒ぎが大好き大神。ソーの訴え「ゴッド・ブッチャーが神々を殺している。カオス状態だ」に
「下級の神を何人か殺した。それだけ」と取りあいません。
しかし、じつはゼウスは、ネクロソードが神を殺せるとビビっていたのです。
「パニックはいかん。オムニポテンス・シティではゼウスに逆らうな」とソーに命じるゼウス。
また、「ゴッド・ブッチャーは“永久”には行けない。奴はたどり着けん。門の鍵がない」と取り合わないゼウス。
ヴァルキリーは知っていました。“永久”とは「宇宙の真ん中にある強力な存在で、最初に来たものの願いを聞く」と。
ソーたちはやむなくゼウスのサンダー・ボルトを奪い、ゼウスの胸を貫くと出発します。 - 影の世界でわかる“永久”の門の鍵
サンダー・ボルトを得たソーたちは、影の世界に子供たちを救いに行きます。しかし、子供たちの誘拐はソーのストームブレイカーを奪う罠だったのです。ストームブレイカーによるビフレストで“永久”の門を開けることができるのです。ジェーンは奪われないように、ストームブレイカーを宇宙に放り投げました。
戦いの末、ヴァルキリーも負傷、ジェーンも体調が悪化しゴアに苦しめられます。ソーは見かねてストームブレイカーを呼び戻します。しかし、最後に新アスガルドに帰るためにストームブレイカーでビフレストを起こした時、ストームブレイカーはゴアが掴んでいたのです。彼らだけが新アスガルドへ帰還しました。 - 単身ソーは最後の戦いへ
子供たちを救い出し、一緒にゴアと影のモンスターとサンダー・ボルトで戦うソー。しかし、劣勢になるソー。そこへ、マイティ・ソーことジェーンがヴァルキリーの天馬に乗って援護に現れます。ストームブレイカーは取り戻せましたが、“永久”の門はすでに開いていたのです。ジェーンはムジョルニアともどもネクロソードを破壊しますが、瀕死状態に。そのすきに、ゴアは一番先に“永久”の門に入ります。 - ゴッド・ブッチャー・ゴアの最後の願い
ゴアは全宇宙の神々の抹殺を願えばいいだけになりました。ソーはもはやゴアを止めることは止め、瀕死のジェーンを抱きしめます。その姿を見て、ゴアは願いを変えます。全宇宙の神々の抹殺から、娘の復活に。
しかし、自分は死んでしまうと娘はひとりになってしまう。そんなゴアに「ひとりにさせない」とジェーンは声をかけ、ソーも頷きます。ジェーンは光になり消えます。
ゴアは蘇った娘をソーに頼むと、娘に看取られながら息を引き取ります。
終わりに『ソー:ラブ&サンダー』 !と?と次回作
黄金神殿のゼウスにはガッカリ!
ゼウスはソーの父オーディンみたいで、体型も中年太りした宴会&女大好きおじさんでした。とてもオリンポスの神々の父神とは思えません。
ゼウスの武器は、稲妻のサンダーボルト。ソーの憧れが今までゼウスでしたが、今回ゴアを倒す援軍を要請しましたが、拒否されました。その結果、争う羽目になり、サンダーボルトでゼウスの胸を貫くことになったのです。
ところで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』の時、ゼウスは何をしていたのでしょうか? タイタン星人サノスの全宇宙の人口の半分抹殺計画には賛成だったのかもしれません。
ギリシャ神話では、ゼウスはタイタン族クロノスの子供ですから。またゼウスは、人類を2回も滅亡させています。(タイタン星=タイタン族ではありませんが)
黄金神殿にいた小籠包の神「バオ」は強いの?
『ドラゴンクエスト』のスライムのような形をした「バオ」。黄金神殿は宇宙の最強の神々が招待される場所ですが、バオはどんなに強いのか、どんな特技を持っているのか、全然わかりません? 笑いを誘うだけの出演です。
ジェーン・フォスターはヴァルハラへ。新たなラブ&サンダーの誕生
映画『ソー:ラブ&サンダー』は、ソーとマイティ・ソーことジェーン・フォスターを指していますが、彼女は死んでしまいました。そして、新たなラブ&サンダーが誕生しました。ソーとゴアの娘のコンビで、宇宙の救いを求めるところに助けに行くのです。
ところで、死んでしまったジェーンは、エンディングロールの中でヴァルハラに行ったシーンが出てきました。そこでは、ヘイムダルが彼女を迎えていました。映画の前半で、ソーがシフに戦士が戦いの中で死んだ場合には、ヴァルハラに行けると説明していました。
ソー第5作は『ソーvsゼウス&ヘラクレス』(仮)
黄金神殿でソーが投げたサンダー・ボルドで胸を貫かれたゼウスですが、その御座から転落していましたが死んでいません。やはりネクロソードでない限り、神は殺せないのです。
エンディングロールの後で生きていたゼウスが、自分の息子ヘラクレスを呼び出し、ソーに復讐をすることを宣言していました。次回作は『ソーvsゼウス&ヘラクレス』(仮)になるようです。